BricolaQ Blog (diary)

BricolaQ(http://bricolaq.com/)の日記 by 藤原ちから

review

20130928 糸の城

誰とどんな話をしたのだったか。出身地はどこだっけ? あらためて聞けば、あ、そうだったねと思い出すのだが、その情報が幹として太く大きく忘れがたくなるまでちゃんと付き合えてないってことなのか。ある種、不誠実とも呼ばれうるこの健忘症を、多数の人間…

20130924 月光のつゝしみ

黄金町のあたりに、ソ・ヒョンソクさんがいるのを見かけて、簡単にご挨拶する。10月の急な坂スタジオの日韓合同公演に向けてのフィールドワークか何かだったのかしら。 ベローチェに入って、さて溜まっている日記に手を付けるか……と思ったところである人から…

20130923 スナックままごと

象の鼻テラスでのままごとワークショップ発表会、シアターゾウノハナ『象の思い出』へ。4、5、6月の同シリーズについては、『演劇最強論』の中の「「以後」の世界の演劇」でも少し触れているので、そちらをぜひ参照してください。今回はこれまでとは少し趣向…

20130922 仮面パレード、悪魔としるし

横浜公園と象の鼻パークのあいだで行われていたカーフリデーへ。パレードに横浜ボートシアターが参加するというので、どうしても観たくなったのだ。昨夜はいらっしゃらなかった遠藤啄郎さんをお見かけしたので、ご挨拶する。まさか自分が演劇について何かし…

20130921 仮面劇との再会

富士山アネットを観に行きたかったのだが、こんな体力では死んでしまう……。断念して夕方まで休んで、黄金町にちょろっと顔を出してから、横浜の悪友(?)こと久地岡さんに誘われてとある場所についていく。道中、なんだかキューブリックの『アイズ・ワイド…

20130920 常に最高の状態

渋谷に出て、ルデコで財団、江本純子の『常に最高の状態』。「アート」をちょっと揶揄するようなスピーディな会話劇で、くだらないネタのオンパレードなんだけど、その笑いが下品じゃないところがすごくいい。あたたかみがあるとゆうか。佐久間麻由が演じる…

20130918 AnK『SUMMER PARADE』

AnK『SUMMER PARADE』のアフタートークへ。こないだの岡室美奈子さんのトークに刺激を受けたのと、あと東京デスロックの『シンポジウム』で最後に多田淳之介がやっていたことのパクリで、1分間だけ、みんなで沈黙して芝居のイメージを反芻する、とゆうことを…

20130915 夏の終わりの妹

夢が、池袋に向かえと告げていたので、台風の恐れはあったけど行ってみる。夢は時々、自分の無意識を露骨に突きつけてくるらしい。とにかく後悔のないように。 遊園地再生事業団の『夏の終わりの妹』。今作はボーリング場にも似た5つのレーンの上を、俳優た…

20130914 3歩すすんで2歩さがる

250km圏内(カンパニー名)も観に行きたかったけど、横浜にいる、とゆう選択をした。市原幹也と竹本真紀の『3歩すすんで2歩さがる』のオープニングトーク。この企画が何をやるのか、依然として全貌はよくわからないけども、つまりは、竹本さんのスケジュール…

20130913 地点『レンツ』

夕方から、赤坂と青山の中間あたりにあるドイツ文化センターで、地点の『レンツ』を観る。リーディング公演、との触れ込みだったけれど、いやいやただ「読む」わけでは全くなく、地点のさらなる進化型、つまりは、地点語の音楽化をまざまざと見せつけられる…

20130912 GsQへの極私的コメント

この日はムサビで「mauleaf」の打ち合わせをして、そのあと2人とエミュウ(ムサビ内のカフェ)でお茶をした。人生山あり谷ありだよ、なんて簡単にも言えないし、甘い言葉を囁くのも無責任だと思うけど、まあ先は長いので、あんまり思い詰めないで欲しい。少…

20130908 青柳いづみ、『ソウル・フラワー・トレイン』

この日は朝起きてオリンピック東京に決定、のニュースを見ていろいろ思ったんだけれど、それについては長くなりそうだから次の日の日記に譲る。 大雨のなか、「初秋のサプライズーーユリイカ(青土社)×川上未映子×マームとジプシー」を観に行く。先に観たらし…

20130907 カプカプ15周年&バッカーズ

カプカプに着くと某嬢がお茶を飲んでいた。初めてここに来たという。まるで待ち合わせていたかのようなシチュエーションになったので、喫茶のNさんに「友だちの●●さんです、偶然会ったんだけど」と紹介すると、Nさんは「”友だち”じゃないでしょ。あんたもそ…

20130901 空(UTSUBO)

遠方のとある人とメールのやりとり。『演劇最強論』はどうしても特殊日本的なドメスティックな観点によって書かれているので(今回に関してはそれが悪いとは思っていない、ひとつの仕事としてとても重要だと思うから)、彼女のような人がどう読んでくれるか…

20130830 『ゴッド☆スピード#ユー!』

東葛スポーツ『ゴッド☆スピード#ユー!』を観に行ったのだが、事前にブリコメンドに適当に(?)書いていた内容(http://d.hatena.ne.jp/bricolaq/#toukatu)とあまりにシンクロしていたので驚いてしまった。だからといって「予想通り」とかいうわけではま…

20130824 フラムドールのある家

早めに浅草に行って蛇骨湯でも寄ろうかなー、なんて考えていたのに、仕事をしていたら出遅れてしまって、桜井圭介さんによる吾妻橋ダンスクロッシングの10年を振り返るトーク(聞き手:野村政之)にギリギリ間に合う時間に。ちょうど、近所にお住まいのWさん…

20130819 トバズニハ

世田谷パブリックシアターのユースパフォーマンスグループ・トバズニハの公演『コンパス、グルグル』を観る。キャロマグの次号で取り上げるということもあるけど、いやはや観られて良かった。去年の夏の高校生WSにも参加してた、よしこうやゆりの活躍に立ち…

20130817 吾妻橋DXファイナル

吾妻橋ダンスクロッシングへ。ひたすら飲み続けて、結局終電で帰ろうとしたら引き留められ、朝までコースになってしまった。ただ、最初はうっかり打ち上げに紛れ込んでしまい、よくなかったかなー、と反省しかけたのだが(千秋楽の打ち上げは関係者が気兼ね…

20130809 cocoon

池袋の東京芸術劇場に行くと、某・通りすがりのプロデューサーがいらっしゃったので、アトリウムのあたりで少しお話ししながら、開演を待つ。 マームとジプシー『cocoon』。凄まじい圧を持っている舞台で、途中でくるしくなって外に出たいと思ったけれども、…

20130804 余生のはじまり

昼すぎ、黄金町エリアマネジメントセンターにて、横浜トリエンナーレサポーター課外活動のフリペ班ミーティング。しばらくご無沙汰してしまったけれども、まあ復帰、ということで。少し進んだかな……。いい感じの名前をつけたい。フリペに。ただ自分はあくま…

20130706 選挙2

『シンポジウム』メンバーで渋谷に合流してイメージフォーラムで想田和弘監督の『選挙2』を観る。初日ならではの熱気。実にスリリングな映画だった。郵便局のシーンと、ラストは、涙なしには観られなかった。 終わった後、みんなでピザ&パスタを食べにいく。…

20130705 紙風船文様@巣鴨教会

森下スタジオで稽古。昨日のプレシンポジウムでの、観客の反応を受けての振り返り。あとは、小屋入りするまで特にすることないね、という話になり(これは多田淳之介の演出を考えるうえで重要な事実であると思う)、佐山さんの提案で、亀戸のホルモン青木に…

20130630 新しい生き物

黄金町の駅前の立ち食い蕎麦屋で、ざるそばを食べながらテレビを見ていたら、羽田空港のそばでしじみが採れるようになったところ、その漁業権をめぐって争いが起きている、という話が放送されていて、それで「マームと誰かさん」の今日マチ子さんの回の、あ…

20130618 ブラックコーヒー

ゆうべ観た岡崎藝術座『(飲めない人のための)ブラックコーヒー』。家に帰ってまずしたことは戯曲を読み返すことだった。というか、今回、戯曲(上演台本ではなくて、あくまでも稽古前に書かれた戯曲)が飛ぶように売れていたのだが、わたしもすぐさまこれ…

20130612 レイヤー、から思い出されること

永田町に、笑の内閣『65歳からの風営法』を観に行く。ダンス規制をテーマにしたもので、非常にわかりやすく風営法をとりまく問題点をまとめてあった。感想はtwitterに書いた通り。微笑ましく思うところがある一方で、やはり演劇としてもう少し高めてほしい、…

20130610 ままごと象の鼻

ままごとWS発表会@象の鼻テラスの3回目。今回は、その場で俳優たちがテクストを書き(その場で見たものを手がかりにした、フィクショナルな内容)、それを持って海沿いまで走っていく。そこには誰かひとりが待機していて、受け取ったテクストをマイクで読み…

20130608 モータプールの長すぎる感想

寝不足で貧血状態のまま、浅草へ。ラジコでJ-WAVEを聴いた。神里雄大くんが出ていたから。相変わらずの名調子(迷調子?)で何度も笑ってしまった。とはいえ安定感。5000円で買ったという中国ラップの大したことない感じがまたいかにも神里くんらしい(no mo…

20130528 ロロの演劇

異様にメールを書きまくった日。ファミレスで黙々と仕事してたらOY氏から電話があり、そこに来てもらってしばしの密談。昨日の桜井さんとの話に引き続いてとても重要な示唆をいただいた。前夜に観たロロの話もちょっとした。 というわけでロロ『ミーツ』の感…

20130527 ロロの映画

ロロの映画と演劇を観た。 まず映画『ダンスナンバー 時をかける少女』。映画監督としての三浦直之の様々なアイデアやセンスを感じる。この世界観もかなり面白い。ぜひ映画、撮り続けてほしいと思った。ロロやその周辺でお馴染みの俳優たちもかなり映像にフ…

20130525 黒塚2回目

ゆうべ、帰ってから「黒塚」についてwikiなど読んで調べていたら、なおさらまた観に行きたくなってしまい、当日券キャンセル待ち狙いで木ノ下歌舞伎『黒塚』へ。自転車で都橋を通りがかる時、橋から夕景を撮っている女性がいたので、あっ、と思ったらやっぱ…