BricolaQ Blog (diary)

BricolaQ(http://bricolaq.com/)の日記 by 藤原ちから

2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

20131115 共感覚

カプカプに顔を出す。それから象の鼻テラスに向かって、ままごとの公開稽古を見学し、さらに酉の市へ、という流れ。よしおさんが、いつもの角打ちで字体について語っていたことがとても印象的だった。後日、ヤスと話していて気づいたんだけれども、それって…

20131114 『四谷雑談集』、ラビア・ムルエ

中野成樹+長島確『四谷雑談集』。『四家の怪談』とは異なり、こちらは「四谷怪談」のベースとなっている「雑談集」にまつわる土地を、大人数で解説付きでめぐっていくツアー。大谷能生作曲の「あおぞらDestiny」を流す車が回遊したり、何人かの俳優がコスプ…

20131113 唐ゼミ『唐版・滝の白糸』

KAATに唐ゼミ『唐版・滝の白糸』を観に行く。ご開帳〜、みたいなシーンとか大いに楽しんだし、KAATの技術力には毎度唸らされるし、唐ゼミの中野敦之の演出意図も(アフタートークを聴いたこともあり)伝わってきた。ただ、それは「唐十郎のこの戯曲をどう解…

20131112 コタツにミカン

デスクワークの日。今月は他に予定を入れない日が滅多にとれない。実家からミカンが届いたので、コタツを出した。スーパーで買い物をしていて、疲れていたせいで手が滑り、ポン酢を落としてしまって瓶が割れて床にポン酢がひろがって大変なことになった。

20131111 横浜の日

そういえば今日からままごとの『象はすべてを忘れない』の公開稽古が始まるやん、と思って象の鼻テラスに向かってみる。途中、通り雨が降ってきたのでミスドに逃げ込んで雨が止むのを待った。象の鼻に到着した頃、ちょうど柴くんが、今回の参加俳優たちに求…

20131110 『四家の怪談』、TRANS ARTS TOKYO

中野成樹+長島確による『四家の怪談』のため、北千住へ。「四谷怪談」のお岩さんの呪いを解くような作品だった。希望しかねーし。 町は、2ヶ月や3ヶ月稽古したくらいではとても太刀打ちできないものを持っている、という長島確さんの言葉は印象的だ。歩いて…

20131109 F/T13開幕

F/T13のオープニング・イベントで、岩城京子さん、鴻英良さん、鈴木理映子さんとF/T主催プログラムの各演目を紹介するトーク。たくさんの方が聞きに来てくださった。それぞれの問題意識をぶつけつつ、3時間近くがあっという間に過ぎた。チョコレートが役に立…

20131108 カプカプ旅行2日目

SL列車に乗り、富士山を見ながら帰った。おそらくはこの風景が今後、カプカプの人々にとって語り継がれる「共通の思い出」となるのだろう。しかし同じものを見ていても、感じるものはそれぞれに違う。そうした「それぞれの差異」を受け入れていくような寛容…

20131107 カプカプ旅行1日目

地域作業所カプカプの旅行についていった。この日は、霧の町を抜けて、鳥のたくさんいる場所に行き、温泉に入った。宴会でのカラオケは恒例行事だが、大いに盛り上がる。なにしろ今回は、19人のメンバー全てが参加しているのだ。カプカプ旅行史上、初めてっ…

20131106 展望台

カレーを食べながら、今度やるワークショップの打ち合わせ。終わって、アシスタントの2人と、野毛山の展望台に登ってみた。ソ・ヒョンソク『つれなくも秋の風』の舞台にもなっていた、あそこ。 のち、横浜駅に出て、明日からの旅に備えて、少し買い物。

20131105 第12言語演劇スタジオ『多情という名の病』

新国立劇場でソン・ギウン作・演出による第12言語演劇スタジオ『多情という名の病』。東京デスロックとの共同制作となった『가모메 カルメギ』のように、1930年代の日帝時代を描くスタイルがソン・ギウンの持ち味なのだとすると、これはかなりの異色作という…

20131104 磔

しばらくぶりに外出の予定がない日。夕方からいつもの喫茶店に行って、ひたすら仕事をする。紅茶をサービスしてもらった。店も、町も、静かだった。完璧にも思える世界。こうした調和はしかし、長くはつづかない。例えばこの世界の中に永遠に貼り付けられた…

20131103 「中日新聞5記者への公開質問状」について

起き抜けに、Realtokyoに掲載されていた「中日新聞5記者への公開質問状」を読む。あいちトリエンナーレへの地元新聞からの粗雑な批判に対して、小崎哲哉さんが、あくまで事実誤認に焦点を絞って反論しているのは、空中戦にせずに寝技に持ち込むためにもクレ…

20131102 鳥公園『カンロ』

鳥公園『カンロ』は、簡単に通り過ぎてしまうわけにはいかないと感じる舞台だったので、なんとか都合をつけてもう一度観に行くことにした。2回目、別の席から観て、奇妙な面白さを感じたので、台本も買って帰った。 西尾佳織のテクストには、ふつうの現代口…

20131101 『安寿と厨子王』

六本木の新世界でひさしぶりのproduce lab 89「官能教育」。今回は糸井幸之介×井上みなみの『安寿と厨子王』。森鷗外の『山椒大夫』では削られている、物語の残酷な部分にフォーカスを当てている。作り手の眠れる長所を引きだそうとする、プロデューサー徳永…

20131031 新宿紀伊國屋トーク

紀伊國屋書店新宿店で、佐々木敦さんをゲストに『演劇最強論』刊行記念トークイベント。客入れとエンディングでは、様々な舞台作品にオマージュを捧げるような楽曲を選んだ。来てくださったお客さんや、紀伊國屋書店や版元の方々にはもちろんのこと、佐々木…

20131030 何をやっているのだか

鳥公園『カンロ』を観る。しかしこの日は体調が十全な状態ではなかったので、後日、再度チャレンジすることに。適当に通り過ぎたくない舞台だと思ったから。 そのあとは世田谷パブリックシアターで座談会の収録。帰宅してから、翌日の紀伊國屋トークのために…

20131029 小学校へ

今度ワークショップをやる横浜某所の小学校に行って、防災訓練と授業を見学。給食も食べてきた。なんだかこの子供たちのこと、好きになれそうだ、と思った。全体に寛容な空気を感じる。生徒有志が自主的に劇団もつくっていて、あ、こうやって演劇が受け入れ…

20131028 ムサビ芸術祭

昨日にひきつづき、ムサビの芸術祭を取材。朝鮮大学とのコラボ企画や、その近くでカフェ/プラネタリムをやっていた子たちが特に気になった。旅から戻ってほとんど休んでないので、疲労困憊。けれども、途中下車して人に会って、ごはんを食べて帰ることにし…

20131027 『つれなくも秋の風』

フェスティバル・ボム(Festival Bo:m)×十六夜吉田町スタジオ×急な坂スタジオ『つれなくも秋の風』。演出はソ・ヒョンソク。急な坂スタジオのスタッフをはじめ、ドラマトゥルクとしてコ・ジュヨン、演出助手として植松侑子らがサポートしている。素晴らしい…

20131026 12日目 帰国

飲みすぎて出遅れたことに加えて、幾つかのちょっとした歯車の狂いが積み重なって、飛行機に乗り遅れる。目の前にまだいるのに、扉を閉めてしまったからもうダメだと言われる。この顛末については、下北沢のイーハトーボが発行しているミニコミ「HE+ME=2」に…

20131025 11日目 『3人いる!(세 사람있어!)』

広蔵市場に寄ったあと、テハンノまでてくてくと歩いた。そこで待ち合わせて、バスに乗ってドジョウ鍋を食べにいく。ドゥヨンが『再/生』のハードな日程を乗り切るために通っていた店らしい。確かにこれは精力がつきそう。満腹になり、腹ごなしに歩いて町ま…

20131024 10日目 『가모메 カルメギ』

太田(テジョン)には地元民向けの大きな市場があり、色とりどりの果物などが並んでいる。生薬の匂いなどもする。愛想の良いおばちゃんのお店で、おでん、天ぷら、トッポギなどを食べた。 KTXに乗って、いよいよソウルに到着。駅前の都会的な空気に最初は面…

20131023 9日目 大邱、儒城温泉

大邱(テグ)では、カフェやギャラリーのある文化通りと生薬通りを見物に行ったのだが、全体に落ち着いた町で、人々はゆっくりと歩いている。たまたま路地に入ってみたら、歴史的建造物の建ち並ぶ一角で、風情があった。「地球の歩き方」にも載っていなかっ…

20131022 8日目 九龍浦、浦項

奇妙な朝がやってくる。行き先は決まっていない。とりあえずソウルに近づく進路は取るけども、急ぎはしない旅。 バスにiPhoneを置き忘れたけども、なんとか無事に戻ってきた。言語が通じないという不安もだんだん消えてくる。夜、浦項(ポハン)のはずれにあ…

20131021 7日目 釜山

朝の博多港は外国人で賑わい、様々な言語が飛び交っている。ジェットバスで3時間かけて釜山へ。凄まじく船が揺れ、あちこちで嘔吐している声が聞こえる地獄絵図だった。ゆうべ、みずまさんの娘さんが、酔い止め必須ですよと教えてくれたのに……。腕と胃が痺れ…

20131020 6日目 鐵神様

日記には書き切れない多くの出会いを経験している。この日は神社の境内で様々なパフォーマンスが繰り広げられた。生まれたばかりの鐡神様もよろこんでくださったことだろう。さらに夜には、神社の中で神楽に立ち会う。枝光の人たちにとっての大切な場所に混…

20131019 5日目 紙風船

ファンファンでスパゲティを食べてから枝光写真館へ。仕事をするつもりが、『進撃の巨神』の動画を観せて、と小学生軍団にせがまれ、パソコンをオキュパイされる。やれやれ。カラオケ大会には16時から大谷能生とのこされ劇場≡が登場。萌ちゃんはいつも通りの…

20131018 4日目 枝光写真館

午前中はホテルで仕事をして、カフェ・ド・ファンファンでオムライス。そして枝光へ。モナカ屋マダム・みずまさんと再会。枝光八幡宮にたたずんでいた大谷能生と合流したのち、道端で出会った小学生軍団に「メガネをはずしたほうがいろんな意味でマシ」とな…

20131017 3日目 赤い灯台、赤い初恋

朝の食堂はなんだか可笑しい。 ままごとのおさんぽ演劇『赤い灯台、赤い初恋』を観る。素晴らしかった。これについてはマンスリー・ブリコメンドにも書いたし、象の鼻テラスが発行している「象の鼻ジャーナル」の次号にも関連記事が掲載される予定。 フィク…