BricolaQ Blog (diary)

BricolaQ(http://bricolaq.com/)の日記 by 藤原ちから

2015-01-01から1年間の記事一覧

マニラ11日目

ほとんど眠れなかった。ビールを呑まなかったせいか。こちらに来てからやはり身体が緊張しているのだろう。少しビールを呑むくらいがちょうど良いのかもしれない。 とにかく朝5時前に起床。JKハウスの隣の部屋で寝泊まりしているジョルダンと一緒にタクシー…

マニラ10日目

昨夜の大騒ぎでくたびれているが、「Cretical Condition: Coffee Conversations」というプログラムに参加するために早起き。KARNABALの諸作品について、コーヒーや朝食を共にしながら批評的に語り合うという企画。が、開始時刻の午前9時に5分ほど遅れて会場…

マニラ9日目

いつものシアトルズベストにて、チームジャパンの3人はそれぞれプレゼンの準備。トライシクルと交渉して、フィリピン大学の手前にあるフィルコーア(philcoa)という名の小さな市場まで連れていってもらう。市場の中には古い建物があり、2階はまるで廃墟のよ…

マニラ8日目

朝、チームジャパンはシアトルズベストで待ち合わせて、今後のスケジュールのすり合わせ。そして近くのスーパーマーケットに両替をしに行くと大雨……が、すぐに晴れる。こうした天気の変転は人格形成にも大きな影響をもたらしていそう。 ヴァルガス美術館への…

マニラ7日目

朝、チームジャパンの面々に、JKが懇切丁寧に各プログラムについて説明してくれる。忙しい中ありがたい。本人は「影分身の術」を使ってなんとかやっているよと冗談を言う。2時間近く話を聞いた後、アイリーンがつくってくれたランチを。かなり美味しい。 そ…

マニラ6日目

マニラに来てから、廃墟をさまよう夢をよく見る。 石神夏希&武田力と合流してWi-Fiの繋がるカフェを探しに。スタバは1人あたり60ペソ必要だが、その隣にあるSEEATTLE'S BESTはフリー。 KARNABAL Festivalがいよいよ初日を迎える。International Exchange Pl…

マニラ5日目

熟睡した。アイリーンの娘も無事に帰ってきた。やっぱりパーティだったみたい……。16歳。多感なお年頃なのだろう。安堵がひろがる。そういえば松本伊代も16歳だったなあとあの歌を思い出した。 石神夏希を迎えにいくために、武田力と共に空港へ。高架鉄道に乗…

マニラ4日目

夜中、暑くて眠れなくて階下に水を取りに行くと、イェンイェンが寝そべってパソコンで何か見ている。彼女はそのまま一睡もしなかったらしい。昼近くまで寝て、みんながKARNABALの会議をしているのを横目に、自分の仕事。ジュリアにもメールを書く。 突如、激…

マニラ3日目

起きたらすでにアイリーンしかいなくて、みんな出払っている。シャワーを浴びて支度して、wi-fiを求めてマクドナルドへ。各所に連絡をとり、流しのタクシーを拾ってマラテ地区へ向かう。りささんから借りた地図を頼りに、ちゃんとマニラ市街に向かっているこ…

マニラ2日目

朝、にわとりのコケコッコーの声で目が覚める。階下に降りていくとハウスキーパー(?)のアイリーンがいる。この家の「母」らしい。英語はあまり得意ではない気配。 JKはフィリピン大学の出身だが、もうひとつ近くにあるATENEO DE MANILA UNIVERSITYはリッ…

20150501 マニラ1日目

備忘録的に日記をつけてみる。毎日書けるとはかぎらないので、できる範囲の走り書きで。 羽田空港。窓際の席から、屋上が見える。手を振っている人がいる。『演劇クエスト』の「クイーンの章」みたいに飛行機の中とあの屋上とで意思疎通できたら面白そう。空…

六本木アートナイトのスイッチを考察してみる

明日からしばらくマニラなので旅支度をしなければならないのだが、心残りがあるので日本にいるうちに走り書きになるけれど記しておきたい。六本木アートナイトでのスイッチ総研(2015年4月25〜26日)について。大健闘だったと思う。六本木の街を疾走するスイ…

コラボレーションと失敗について マームとジプシー『ヒダリメノヒダ』から

マームとジプシー『ヒダリメノヒダ』は最近のマームの中でも特に思うところ感じるところのある作品で、できれば橋本倫史による力作の上中下三巻組ドキュメント本を読み終えてから言及したかったのだが、さしあたって公演が終わりネタバレを怖れる必要もなく…

20150322 世田パブ・批評課初日、地域の物語

世田谷パブリックシアター演劇部 批評課、初日。http://setagaya-pt.jp/workshop/2015/03/post_341.html いろいろあるけど、簡単に。中学生、おもしろい! いろいろなものがこれから出てきそう。やはり別のワークショップから生まれた『地域の物語』の舞台を…

『演劇クエスト・横浜トワイライト編』当日パンフに寄せた言葉

『演劇クエスト・横浜トワイライト編』(2015.2.9〜15)の当日パンフに寄せた言葉を、こちらにも掲載しておきます。日英、バイリンガルです。 +++++++++++ 『演劇クエスト』は、《冒険の書》に記された選択肢を手がかりに、参加者が自由に町を遊歩するプロジ…

サンプル『蒲団と達磨』、素晴らしい、だが今なぜこの戯曲を?

「松井氏、ヤ軍初のフロント入り」というニュースの見出しを読んで、ヤンキースのフロント入り記者会見をする松井周の姿を想像してしまうくらい、何日か前にKAATで観た劇団サンプル『蒲団と達磨』(作・岩松了、演出・松井周)を引きずっている。後に尾を引…

20150224 吃り

数日前のこと、アイサの新作について話をしていた時に、マキコがしばらく黙りこんでしまう場面があった。何か懸命に言葉を探しているので、わたしもアイサもその様子を静観していた。数分が経過してからアイサが、もしも通訳が必要ならチカラがしてくれるん…

20150223 桜咲く

春うらら。あたたかいメッセージやお電話をいただく。とはいえ、できるだけ冷静にものごとを見つめたい。横浜に来て2年半、ようやく理想的な静けさが訪れつつある。先日のTPAMでの日々も、熱狂とはほぼ無縁だった。宮永ディレクションのあの空間のおかげでも…

20150222 Not just talking!

少し遅めに起きたアイサと横浜駅に行って大関の味噌煮込みうどん。そしてYCATのバスターミナルまで、うちのドラマトゥルクと共に送っていく。アイサのポールはずしりと重かった。次に会えるのはいつどこの都市でだろう? 東口から西口へ。STスポット、手塚夏…

時差のない夜

海の向こうから正式に招待状が届いて、具体的に事が動き始めたことを幸福に思う。実際に送られてきたフェスティバルの詳細を読んで、南国の開放感を感じた。興味深いのは「Asia」という文字がひとつも記されていなかったことで、それは単純に、アジア以外の…

20150220 環太平洋

TPAMが終わり、痩せた、というか身体がひとまわり小さくなってしまったが、少しずつ日常のサイクルを取り戻そうとしている。昨日は図書館と御礼参りのあと、さくらWORKSでの編集会議を経てBENTENで呑み、そのまま中華街の春節を覗きに行く……つもりが、隣にい…

岡崎藝術座『+51アビアシオン, サンボルハ』

近頃は、個別の作品について”のみ”書くことへのモチベーションも時間もほぼ失われており、優先しなければならない課題が他に山積みなのだが、それでも岡崎藝術座の『+51アビアシオン, サンボルハ』については、誰からの依頼もないにもかかわらず書いておかな…

After the TPAM 2015

TPAM2015 had finished. But Sinta and Eisa are still staying in Japan. So we will continue to make more conversations and some research, and be seeking our possibility toward future. I felt about this TPAM days, we were riding on a new fiel…

20150208 明日から、演劇クエスト・横浜トワイライト編

Facebookに書いたもののまんまですけど、初日前夜なので、こちらにも。 TPAMでの『演劇クエスト・横浜トワイライト編』、いよいよ明けて9日(月)からです。本も完成しました。今回は、並河咲耶さんの素敵な翻訳のおかげで、英語版も生まれました。……ってい…