BricolaQ Blog (diary)

BricolaQ(http://bricolaq.com/)の日記 by 藤原ちから

2013-01-01から1年間の記事一覧

20131101 『安寿と厨子王』

六本木の新世界でひさしぶりのproduce lab 89「官能教育」。今回は糸井幸之介×井上みなみの『安寿と厨子王』。森鷗外の『山椒大夫』では削られている、物語の残酷な部分にフォーカスを当てている。作り手の眠れる長所を引きだそうとする、プロデューサー徳永…

20131031 新宿紀伊國屋トーク

紀伊國屋書店新宿店で、佐々木敦さんをゲストに『演劇最強論』刊行記念トークイベント。客入れとエンディングでは、様々な舞台作品にオマージュを捧げるような楽曲を選んだ。来てくださったお客さんや、紀伊國屋書店や版元の方々にはもちろんのこと、佐々木…

20131030 何をやっているのだか

鳥公園『カンロ』を観る。しかしこの日は体調が十全な状態ではなかったので、後日、再度チャレンジすることに。適当に通り過ぎたくない舞台だと思ったから。 そのあとは世田谷パブリックシアターで座談会の収録。帰宅してから、翌日の紀伊國屋トークのために…

20131029 小学校へ

今度ワークショップをやる横浜某所の小学校に行って、防災訓練と授業を見学。給食も食べてきた。なんだかこの子供たちのこと、好きになれそうだ、と思った。全体に寛容な空気を感じる。生徒有志が自主的に劇団もつくっていて、あ、こうやって演劇が受け入れ…

20131028 ムサビ芸術祭

昨日にひきつづき、ムサビの芸術祭を取材。朝鮮大学とのコラボ企画や、その近くでカフェ/プラネタリムをやっていた子たちが特に気になった。旅から戻ってほとんど休んでないので、疲労困憊。けれども、途中下車して人に会って、ごはんを食べて帰ることにし…

20131027 『つれなくも秋の風』

フェスティバル・ボム(Festival Bo:m)×十六夜吉田町スタジオ×急な坂スタジオ『つれなくも秋の風』。演出はソ・ヒョンソク。急な坂スタジオのスタッフをはじめ、ドラマトゥルクとしてコ・ジュヨン、演出助手として植松侑子らがサポートしている。素晴らしい…

20131026 12日目 帰国

飲みすぎて出遅れたことに加えて、幾つかのちょっとした歯車の狂いが積み重なって、飛行機に乗り遅れる。目の前にまだいるのに、扉を閉めてしまったからもうダメだと言われる。この顛末については、下北沢のイーハトーボが発行しているミニコミ「HE+ME=2」に…

20131025 11日目 『3人いる!(세 사람있어!)』

広蔵市場に寄ったあと、テハンノまでてくてくと歩いた。そこで待ち合わせて、バスに乗ってドジョウ鍋を食べにいく。ドゥヨンが『再/生』のハードな日程を乗り切るために通っていた店らしい。確かにこれは精力がつきそう。満腹になり、腹ごなしに歩いて町ま…

20131024 10日目 『가모메 カルメギ』

太田(テジョン)には地元民向けの大きな市場があり、色とりどりの果物などが並んでいる。生薬の匂いなどもする。愛想の良いおばちゃんのお店で、おでん、天ぷら、トッポギなどを食べた。 KTXに乗って、いよいよソウルに到着。駅前の都会的な空気に最初は面…

20131023 9日目 大邱、儒城温泉

大邱(テグ)では、カフェやギャラリーのある文化通りと生薬通りを見物に行ったのだが、全体に落ち着いた町で、人々はゆっくりと歩いている。たまたま路地に入ってみたら、歴史的建造物の建ち並ぶ一角で、風情があった。「地球の歩き方」にも載っていなかっ…

20131022 8日目 九龍浦、浦項

奇妙な朝がやってくる。行き先は決まっていない。とりあえずソウルに近づく進路は取るけども、急ぎはしない旅。 バスにiPhoneを置き忘れたけども、なんとか無事に戻ってきた。言語が通じないという不安もだんだん消えてくる。夜、浦項(ポハン)のはずれにあ…

20131021 7日目 釜山

朝の博多港は外国人で賑わい、様々な言語が飛び交っている。ジェットバスで3時間かけて釜山へ。凄まじく船が揺れ、あちこちで嘔吐している声が聞こえる地獄絵図だった。ゆうべ、みずまさんの娘さんが、酔い止め必須ですよと教えてくれたのに……。腕と胃が痺れ…

20131020 6日目 鐵神様

日記には書き切れない多くの出会いを経験している。この日は神社の境内で様々なパフォーマンスが繰り広げられた。生まれたばかりの鐡神様もよろこんでくださったことだろう。さらに夜には、神社の中で神楽に立ち会う。枝光の人たちにとっての大切な場所に混…

20131019 5日目 紙風船

ファンファンでスパゲティを食べてから枝光写真館へ。仕事をするつもりが、『進撃の巨神』の動画を観せて、と小学生軍団にせがまれ、パソコンをオキュパイされる。やれやれ。カラオケ大会には16時から大谷能生とのこされ劇場≡が登場。萌ちゃんはいつも通りの…

20131018 4日目 枝光写真館

午前中はホテルで仕事をして、カフェ・ド・ファンファンでオムライス。そして枝光へ。モナカ屋マダム・みずまさんと再会。枝光八幡宮にたたずんでいた大谷能生と合流したのち、道端で出会った小学生軍団に「メガネをはずしたほうがいろんな意味でマシ」とな…

20131017 3日目 赤い灯台、赤い初恋

朝の食堂はなんだか可笑しい。 ままごとのおさんぽ演劇『赤い灯台、赤い初恋』を観る。素晴らしかった。これについてはマンスリー・ブリコメンドにも書いたし、象の鼻テラスが発行している「象の鼻ジャーナル」の次号にも関連記事が掲載される予定。 フィク…

20131016 2日目 池田のお祭り

昼はバスに乗って、池田の桟敷で八幡神社のお祭りを。圧巻。ほぼ90度傾ける神輿の中に子供たちが入って太鼓を叩いている。かつてはそうした少年のひとりであった島の青年は、今では子供たちを指導するようになった。年に一度のこのために、島に帰ってくる人…

20131015 1日目、三宮、坂手、表現(Hyogen)

旅に出る。朝は憂鬱だった。低気圧が近づいているうえに仕事も残っている。とにかく後先考えず、出発することに。新幹線は、これまでの人生では最も馴染みの薄い乗り物だった。このスピードを自分は必要としてこなかったのである。車内で仕事をしていて酔っ…

20131014 前夜

かねてより約束のあった人たちと武蔵小山で。今回、またもや穴場の店を発掘してしまったかも……。連日、大好きな人たちと飲める、というのは幸せなことだなあと思う。しかしながら身体が悲鳴をあげているので、武蔵小山温泉に寄って帰る。本当に明日の朝、旅…

20131013 白神ももこ×酒井幸菜、空(UTSUBO)

白神ももこX酒井幸菜『Stick & uS!!』@KAAT。互いに一方を振り付けるという設定。白神ももこ振付バージョンは、おそらくは酒井幸菜の隠れた魅力を引きずり出していたのではないか。リボンの騎士めいた衣装を着て、「つよいんだぞーーー!」と絶叫する彼女の…

20131012 オルタナティブ社会学会@三田の家

オルタナティブ社会学会@三田の家に、バッカーズの一員として参加する。2時間枠のセッションは、まるで真夏のような熱気に。バッカーズとしては初の他流試合。どこまで通用するか手探りだったけど、なにかしら響くものがありそうだ、との手応えを得た。 三…

20131011 『演劇最強論』刊行トーク@下北沢

下北沢の町も変わりつつある。さみしい気持ちもなくはないけど、相変わらず若い人たちもたくさんいるのだし、その人たちが新しくこの町をつくっていくのだろう、と漠然と思った。かつて友人が、下北沢の再開発を取り上げながら、「町は誰のものか?」とフリ…

20131010 解禁日

特に世の中に訴えたいことのない4日間だったけれども、良い充電になった。横浜で静かにマイペースに過ごす、ということがやっぱりわたしには必要であるらしい。この日は隠れた名店で魚を食べる。奥さんが素敵な笑顔の人だなと思う。ひさしぶりのビールと日本…

20131009 人生仮眠中

禁酒7日目。 ついでにいうとコーヒーも一滴も飲んでいない。薬は規則正しく飲んだ。ようやく体調が上向いてきたのと並行して、編集仕事の勘も徐々に取り戻してきた感じ。しかし編集であれ執筆であれ、個々のミッションはあるし、やる気もあるけど、それらを…

20131008 割り切れないPart2

禁酒6日目。喫茶店から温泉銭湯で仕事、とゆう定番で静かに過ごす。だいぶ調子を取り戻してきた。熱も出なかった。 老人たちの売春を斡旋していた男が捕まったらしい。 ……同課によると、K容疑者は約10年前から、毎日一般紙に「茶飲み友達紹介! 40歳~熟年…

20131007 割り切れない

禁酒5日目。禁ツイ3日目。 世田谷パブリックシアターで「キャロマグ」の打ち合わせ。なんだかんだで会って話すのがいちばんいいね、とデザイナーの内川くんと話す。薬を家に忘れてしまったので、iPadのキーボードとか海外用変換プラグとか、簡単な買い物だけ…

20131006 天幕渋さ船

禁酒4日目。禁ツイ2日目。 渋さ知らズオーケストラ『天幕渋さ船〜龍轍MANDARA』。1Fなかほどの指定席で観る。立ったり座ったり歌ったり踊ったりと自由にできたこともあり、終始リラックスして楽しく四時間を過ごした。桟敷席はもっと楽しそうだったけど見る…

20131005 場数を踏めばいい

長い一日。体調は安定していたけども、薬を飲んだあとはやはりヘロってしまう。29番のシリアルナンバーの入った特製Tシャツを着て、桜木町駅、YCC、BankART、そしてハンマーヘッドスタジオへと歩く。BankARTでとある方にご挨拶したら、「あれ? こっちもやっ…

20131004 代書人の登場(皮肉屋との闘い)

韓国行きの旅程がほぼ決まる。要するに、出国と帰国だけが決まっていて、あとは自由気ままにふらついてみようってこと。今月の後半は、ほとんど旅に出ていることになりそう。 前々から、twitterからしばらく距離をとりたいと考えつつあったのだが、ついにそ…

20131003 窓の文字

仕事に手を付けるが、思うようにはかどらない。昼は悪魔のしるしの搬入プロジェクト@ソウル市庁舎のUSTを少し見た。子供が多い、という印象。まだ見ぬソウルへの旅情が高まる。喉の痛みがひどくなっていることに気づく。ああ、これは2年前にガンかもしれな…