BricolaQ Blog (diary)

BricolaQ(http://bricolaq.com/)の日記 by 藤原ちから

マニラ11日目

 

ほとんど眠れなかった。ビールを呑まなかったせいか。こちらに来てからやはり身体が緊張しているのだろう。少しビールを呑むくらいがちょうど良いのかもしれない。

 

とにかく朝5時前に起床。JKハウスの隣の部屋で寝泊まりしているジョルダンと一緒にタクシーに乗り込んで、彼の企画したコレヒドール島ツアーへ。さすがにこの時間はマニラも渋滞がないが、それでも多くの人が起きて活動している。マニラ・ベイの船着場で他のメンバーと合流し、スターバックスで朝食とコーヒー。武田君がいつのまにか、シヴォーンの日本語の先生になっている。シヴォーンは「これは雨のように聞こえる」というフレーズがお気に入りのようだ。どこで覚えたんだろう?

 

島へは船で1時間ほど。ぐっすりと眠り込む。

 

コレヒドール島には日本語のガイドもいるので、日本人3人はそちらのバスに乗り込むことに。エドさん、という白髪の老人が案内してくれる。彼は日本に行ったことがなく、本当は行きたいが、ビザがなかなか下りないのだという。エドさんのボヤキ混じりのガイドを聞きながら、島のあちこちを巡っていく。彼の決め台詞は「もう、サンタマリアですよ」。一歩間違うと銃で蜂の巣にされてあの世行きになる、という意味らしい。

 

この島にはマッカーサーが司令部を置いていたが、日本軍に追い詰められて「I shall return」と言い残してオーストラリアに脱出し、再びマッカーサー率いる連合国軍が奪還した、という歴史を持つ。戦後、アメリカ軍が巨額の費用を投じて作った博物館がある一方で、この地で散った日本兵のささやかな慰霊碑があったりもする。どのような立場で、どのようなコンテクストをもって眺めるかによって、この島の持つ歴史は見え方が異なることだろう。マリンタ・トンネル内で上演された「光と音のショー」は、そうした歴史を(主にアメリカ目線で)たどるものだったが、最後に突如としてフィリピン国旗がはためくのが謎だった。アメリカが奪還してくれたおかげでフィリピンの今があるのです、的な意味なのかしら……?

 

島の空気は澄んでいて、海も空も美しい。かつての兵舎の廃墟でさえも、ある種の滅びの美学を放つ存在として目に映ってしまう。

 

 

マニラ市街に戻り、アイラと日本人3人とでタクシーに。交渉の結果400ペソで。実はアイラはこの日誕生日で、後でサプライズパーティをすることになっており、じゃっかん緊張する。しかしとにかくひどい渋滞……。ケソンシティにたどり着くまでに2時間近くかかった。結果的に、市街地の動画をたくさん撮ることができたけれども。

 

石神さんは休む間もなくInternational Exchangeのパートナーであるアンドリューとの打ち合わせに向かい、武田君とわたしは担々麺と青島ビールで疲れを癒やす。スーパーにビールを買いに行くと、子連れのお母さんが大量のお菓子を買い込んでいる。何のために……? 「お菓子の城をつくるの?」と訊くと、少年はにっこりと微笑んでくれる。それからMasiglaストリートのJKハウスで、アイラをいかに驚かすかシヴォーンたちと計画を練る。じゃあこうしよう、と決まった瞬間にアイラが現れ、なんとかサプライズパーティは成功……!

 

バースデーパーティは続いていたけれど、今後の作戦を練りたかったので、武田君といつものバーに行って、閉店時間まで作業しながらビールを呑む。フィリピンはとにかくビールが美味しいのがいい。いちばんのお気に入りはレッドホースだが、こちらの人にも「強い」と認識されていて、実際にアルコール度数が高くてしっかりした味わい。一方、サンミゲルはすっきりした味わいで、暑い日にさっぱりしたい時には最適。氷を入れるのもよい(もはや、こちらの氷を呑むことにも抵抗なくなってきた……)。度数の低いライトや、レモンやアップルのフレーバービールなどのバリエーションもある。しかしサンミゲルで美味いのはなんといってもセルヴェッサ・ネグラという黒ビール。日本でも黄金町の近くにフィリピン食材店があり、サンミゲルやレッドホースは売っていたはずだが、セルヴェッサ・ネグラはあったかどうか……。帰国したら確認しに行こう。なんといっても、まずは無事に帰らなくてはいけない。

 

 

 

 

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