BricolaQ Blog (diary)

BricolaQ(http://bricolaq.com/)の日記 by 藤原ちから

マニラ滞在記4-3

 

マニラ滞在25日目、木曜日。Tok! Tok! Talk!カンファレンスの2日目。Tang Fu Kuenが登壇した。彼は前衛的な芸術をよく理解しているプロデューサーである。にもかかわらず、彼はブラックボックスへの愛を語った。「それは魔術的な空間である」。そして「我々はプロフェッショナルとして、クオリティを保たなくてはならない」とも彼は言った。要するに、彼はKARNABALの現状に苦言を呈したのである。

 

サラは言った。「Fu Kuenともっと話したい人は、彼のところに行ってね。彼は噛みつかないから大丈夫……たぶん」

 

 

「クオリティについて議論するのは早すぎる」JKはそう考えているようだ。わたしもJKの意見に同感である。マニラにおいての我々のミッションは「革命のためのリハーサル」だ。そのためには実験とチャレンジが必要だ。そして、貧しい環境下における芸術は、必然的にブリコラージュに近づく。わたしはここに可能性を感じている。だけど一方で、Fu Kuenの批判も重要である。わたしは世界的なクオリティを意識して活動したい。わたしは自閉と自己満足を忌み嫌う。

 

 

カンファレンスには、映像作家、ラッパー、ダンサー、研究者、アクティヴィストなど、様々なジャンルやコミュニティから人々が来ていた。KARNABALは、フィリピンにおける貴重なネットワークのハブになりつつある。最後に、サラがわたしの東京での発言を引用して語ってくれた。「Keep in touch!」。

 


サウンドアーティストTeresa Barrozoの『We Are What Movies Told Us We Should Be』。彼女は、映画撮影の休憩時間に撮った音源を使っている。だが、パフォーマンスが終わってからようやく、わたしはそのことを理解した。そのシチュエーションについての理解があらかじめあれば、より多くのものをわたしも受け取れたかもしれない。

 


フライングハウスへ行く。GisellとNatsukiも一緒に。後からNikkyもやってくる。女子会みたいな様相になった。

 

日本では最近、美術館の展覧会がアノニマスのクレームによってしばしば中止になる。日本の「空気」は何かをやるモチベーションを奪う。日本のことを思うとわたしは少し憂鬱になる。フィリピンは確かに多くの問題を抱えてはいるが、まだ人々が未来を信じている。(日本だって、できなくはないだろう?)

 

 

 

▼同じ日の石神夏希さんの日記

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