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BricolaQ Blog (diary)

BricolaQ(http://bricolaq.com/)の日記 by 藤原ちから

マニラ再訪日記18日目

 

月曜日。体調はかなり上向き。帰国する石神夏希を見送る。彼女はこちらの影絵集団・アニノとコラボレーションしており、虐待を受けた子供たちをサポートするNGO・アーカイとの連携も探るということで今回滞在していた。相当タイトな日程を一気に駆け抜けていた感じ。マイペースな自分にはちょっとできない芸当だなと思う……。とはいえわたしも帰国したら、今後の仕事の仕方を真剣に考えないといけない。

 


JKとイェンイェンとタクシーでMRT(鉄道)のノースアベニュー駅へ。早朝にはMRTを待つ人の、数百メートルにもおよぶ長い行列ができるという。この国はなんというか、成長したがっている。だけどそれを支えるインフラが全然追いついていない。

 

ラーメンを食べにいくというJKとイェンイェンのテンションはかなりいい感じで漫才コンビのようなグルーヴ感を醸しだしている。やっぱこの2人が揃うと最強感あるなあ……。この人たちに出会わなかったら、自分がフィリピンを再訪することもたぶんなかっただろう。タクシー運転手もだいぶそのグルーヴィーな(タガログ語の)会話を楽しんだらしく、最後にバイバーイと手を振ってくれる。

 

ノースアベニューのショッピングモールについては、経済・アート・宗教を横断する興味深い話を聞いたのだが、秘密事項らしいのでここには書かない。

 

 

17時、アヤラ駅で「まにら新聞」の澤田公伸さんとりっきーと待ち合わせ。澤田さんとは去年お会いして以来。もう20年もフィリピンに住まわれている。そしてなんと、今度のTPAMで公開されるJKのアーティストインタビューで通訳を務められたとのこと。そうそう、あの家に今住んでるんですよー、などと話しながら、マカティの東にある高級住宅街をバスで抜けて、ボニファシオという新興開発エリアへ。もともとは米軍基地だったらしいけど、ほとんど痕跡がない。横浜・本牧のように元の地形が残っているわけでもないので、もはや完全に新設された都市という印象を受ける。

 

目当ての地ビールを出すバーに入ってみると、ブルース・リーの映画が無音で流れていて面白い。あらためて観るとエキゾチシズム満載の映画だなあ……。記者として経験豊富な澤田さんにフィリピンに関するお話(黒魔術の村のこととか!)を伺いながら地ビールを2本呑む。美味しい……。例の「カティプナン」という名前の地ビールもあった。いつの時代も革命は美味しい、だけど高くつくらしい。1本250ペソで、ふつうのビールの5倍の値段。これ1本でスラム街のパンが125個買えるのかあ……とつい要らぬ計算をしてしまう。日本や諸外国からビジネスでマニラに来た場合、まあ当然だけど、ケソンやマンダルーヨンのスラム街には行くはずもなく、日本とさして値段の変わらない高級店で過ごすことになるのだろう。たまに冒険心を起こしてちょっと危険な歓楽街に行くことはあるのかもしれないけど。それは仕方のないことだと思いつつ、ちょっとだけ悲しい気持ちにもなるのは何なのだろうか?

 

 

帰りのMRTで、老婆とおそらくはその娘が乗ってくる。とても美しい顔立ちの母娘だが、老婆は穏やかな気品を湛えながらも、どこか庶民的というか、人間味があるというか……

 

カムニン(Kamuning)駅で降りてトライシクルに乗り換える。トライシクルは、ゴミの山に群がる人々のいる道を爆音で駆け抜けていく。

 

 

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