BricolaQ Blog (diary)

BricolaQ(http://bricolaq.com/)の日記 by 藤原ちから

20140201 京都・アンダースローへ

 

京都へ。いつものようにタワー銭湯でひとっ風呂浴びて、伊勢丹でお酒を買った。売り場の人の包装技術があまりにも美しくて見惚れてしまった……。そしてバスに乗ったのだが、渋滞に巻き込まれて、アンダースローに到着したのはおよそ1時間後。今度から、急ぎの時は電車を使うことにしようと思った。

 

 

3月にKAATで上演される『悪霊』(原作:ドストエフスキー)について、三浦基さんにインタビュー。いろいろ聴けたけども、誌面では2000字くらいに絞らなければいけない。

 

それから地点『ファッツァー』を観る。2回目。いやはや、やっぱり傑作だ……。前回気づかなかったこととしては、河野早紀がすごい高さのヒールを履いていることとか。装置も役者も音楽もかなりアクロバティックで緊張感があり、観ていて飽きない。この日から新たに付け加えられたらしい新演出もあって、思わず笑ってしまった。

 

団結することの不可能性を描いているとも言える。けれど不思議と、世の中に対して失望するような感覚はなくて、安易なニヒリズムに染まることはないし、それに、こうした不可能性や絶望を共有するところからしかレジスタンスは始められない、という感覚がこの舞台には感じられるのだった。登場人物でもあり、何度も口にされる「ファッツァー」とは、あらゆる人物のことを遍く指しているようにも見えて、同時に、あくまでも〈独り〉の存在を指しているようにも感じられる。

 

終了後、アンダースローでいろんな人と話しながら飲む。既知の人とも、初対面の人とも、舞台が終わったあとでこんなふうにお酒を飲みながら話せるとは、なんて幸せなことなんだろう……。この新拠点については、野村政之くんによるこちらのインタビューが実に詳しい。必読の記事です。

http://www.next-nevula.co.jp/techo/?p=2542

 

 

さらにそのあと、近くにあるかなり(いい意味で)やばい感じの屋台に連れていってもらい、たまたま京都に来ていた篠田千明や橋本倫史くんらも合流してけっこう遅くまで飲んだ。酔っぱらって深夜の2時すぎから、最近この界隈で流行しているらしいトランプ(空間現代・野口くんによると「白痴」という名前のゲームらしいけど、ネットで調べても載ってない)を始めてしまった。敗者がいつでも復活できるのがこのゲームの恐るべき特徴だが、結局は自信を持っているプレーヤーが強くて、つまり、あの公爵感を漂わせている余裕たっぷりの御仁は圧倒的な強さを誇っていたのだが、最終的には一騎打ち状態で90分にもおよぶ長期戦に持ち込み、公爵が「もうさすがに寝ようよ〜」みたいになった隙を見逃さず、一気にたたみかけてなんとか倒した。いい闘いだった……。

 

 

http://instagram.com/p/j3KvAqKsoT/

http://instagram.com/p/j3rzZZqskC/

http://instagram.com/p/j4LwTNKspg/

http://instagram.com/p/j4bQUcqskw/