BricolaQ Blog (diary)

BricolaQ(http://bricolaq.com/)の日記 by 藤原ちから

20131108 カプカプ旅行2日目

 

SL列車に乗り、富士山を見ながら帰った。おそらくはこの風景が今後、カプカプの人々にとって語り継がれる「共通の思い出」となるのだろう。しかし同じものを見ていても、感じるものはそれぞれに違う。そうした「それぞれの差異」を受け入れていくような寛容さが、今のカプカプの人々にはある、ということを感じる旅だった。

 

もうひとつ。今回はわたしの中にも、やはり差別的な意識が眠っていると痛感することになった。このところ、自分の状態に正直になっているせいかもしれない。自分の中に差別意識が持ち上がってくるたびに、むしろ受け止めてみよう、と考えた。そのうえで、そこで無意識のうちに前提としてしまっている価値基準のようなものを、解体してみる。そうやって揺さぶられることで、何か少し脱皮できた感もある。ありがたい。

 

わたしは職員ではないので、彼らと毎日を一緒に過ごしているわけではない。昔働いていて、今もたまに店に遊びに来る変なボランティアの人、という位置づけではあるだろう。でも、それだからこそ引き受けられる役割もあるのだなと感じることができた。

 

10年以上前から知っているメンバーたちとも、また新たな関係が築けたような気がする。さらに今回初めて絡んで仲良くなった人たちもいて、なんだか嬉しい。最初は当然、お互いに緊張していたりもするけども、少しずつ、時間や空間を共有し、少しずつ、ゆるしていくような、垣根が溶けていくような、そういう体験を、した。

 

そしてそういう体験は、「健常者」と「障害者」のあいだにだけ起こるわけでもないのだった。

 

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