20131017 3日目 赤い灯台、赤い初恋

朝の食堂はなんだか可笑しい。

ままごとのおさんぽ演劇『赤い灯台、赤い初恋』を観る。素晴らしかった。これについてはマンスリー・ブリコメンドにも書いたし、象の鼻テラスが発行している「象の鼻ジャーナル」の次号にも関連記事が掲載される予定。

フィクションの力に撃たれ、清々しい気分で、一緒に歩いた平山昌尚（HIMAA）さんと食堂・大阪屋へ。太刀魚の刺身定食と生ビール。出会ったばかりな気がしない。アートと町の関係について今思うのは、様々なアーティストが一定期間、町に滞在し、そして通り過ぎていくことを、肯定したいということ。その町が気に入って留まる人もいる。ある人は去っていって二度と戻らない。またある人はいつかひょこっと戻ってくる。個々のアーティストのとりうる態度は様々であり、単純に、運やタイミングによっても変わってくる。それでも、ある町が様々なストレンジャーを受け入れていくとすれば、そこに人の移動が循環し、結果としてその町には何かが降り積もってゆくのではないだろうか。

とかいう話をした。

名残惜しいけども、これ以上滞在すると情が移りすぎるし、宮永くんにいつまでも世話になるわけにもいくまい、と思って、またいつか、と心に期して、当初の予定通り2泊で島を去ることに。バスで土庄港へ出て、迷ったけどもそこから岡山への進路をとり、そして新幹線で小倉へ向かった。小倉に着いた途端、気分が高揚して口笛を吹いてしまう。やっぱり小倉ってなんだか好きだ。ホテルに荷物を置いて、さっそく、横浜でもよく会う面子で呑む。が、やっぱり気分はだいぶ違う。