BricolaQ Blog (diary)

BricolaQ(http://bricolaq.com/)の日記 by 藤原ちから

東アジア文化交流使日誌・香港その1

 

昨日、香港に到着。空港のマクドナルドでメンバーと待ち合わせて、香港ドル(元)を入手。空港の雰囲気を見るかぎり治安は悪くなさそう。150元のオクトパスカードを購入。メンバーと協議して、バスを使って旺角(モンコック)のホテルまで向かうことに。


バスは海沿いを走っていく。高層マンションが立ち並ぶ。そうそう香港ってこんな感じだったなあ……と思い出しながらも、前回の訪問はなんせ10年以上前だから記憶は曖昧。思っていたより島だった。橋をいくつか渡ってようやく九龍半島に入る。


明日からいろいろスケジュールが入っているので、今日は移動もあったし、無理せずホテルの近く、女人街あたりを散策して終わることに。食堂でブルーガール(藍妹)というビールを注文。ラベルを見ていると、向かいに座っていたおじさんが「このビールは実は韓国のなんだよ。調べてみるといいよ」とたどたどしい英語で教えてくれた。おじさんの英語がたどたどしいのは、もともとあまり喋れないからなのか、それとも酔っ払っているからなのか、判別できない。ともあれ調べてみると確かに藍妹は韓国でつくられていた。もともとはドイツのブレーメンで発祥し、そのあと中国・香港に紹介されて今は韓国で醸造されているという不思議な謂れ……。味はなかなかのもの。


実はわたしが東アジア文化交流使に関係するのはこれが初めてではなくて、2014年12月に演出家の多田淳之介さんが韓国に行く際に帯同者として呼んでいただいたことがある。その時のご縁が繋がって韓国で『演劇クエスト』を上演できたりもした。何がどう繋がるかわからない。そういう経験もあったから、今回の東アジア文化交流使のお話をいただいた時、誰か連れていこう、とすぐに考えた。それで今回は住吉山実里さんと鄭晶晶さんに来ていただいた。みのりさんは建築を学んだダンサーというか最近はアーティストとして活動している人で、晶晶さんは目の見えない人とのワークショップを長年やっていて、もうすぐ横浜美術館で始まる「きくたび」プロジェクトもキュレーションしている。


文化庁から、いざという時の印籠(文化交流使であることの証明書)をいただいたと話したら、みのりさんはさっそく水戸黄門についてググりはじめて、角さんより助さんをやりたいと言い出した。なんでかはよくわからないが印籠を出した時の台詞が助さんのほうが少ないからかもしれない。まあそれはどうでもいい話だが(というか助さんをやるってことの意味がわからないが)、彼女はネットの調査能力が高いし、外国でも物怖じしないしさほど清潔ではない場所も大丈夫で(ひとりでインド旅行もしている)、すでにマニラに2回行ってスラムにも何度か足を運んでいる。アジアでの滞在制作にかなり向いていると思う。晶晶さんは中国語が喋れる(広東語を聞き取ることは難しそうだけど)ので、いざという時の通訳的なポジションとしてお願いした。すでに以前、上海でのプロジェクトにも来てもらっているし、何ヶ月かにいっぺんは会って話もしているので、今回のプロジェクトには最適の人物だと思う。彼女らにはしかし今回の旅はできるだけのんびりマイペースに楽しんでいただきたい。それがおそらく最良の結果に繋がるので。

 

 

 

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