BricolaQ Blog (diary)

BricolaQ(http://bricolaq.com/)の日記 by 藤原ちから

マニラ滞在記4-5

 

マニラ滞在27日目、土曜日。Mapua Tekno Teatroの『Hanap Buhay』。私が少し遅れて到着した時には、すでに始まっていた。ワークショップのようだ。チープな素材を使って、塔のようなものをつくっている。JKはひとりで何か別のものをつくっている。なぜならJKは「インディペンデント・アーティスト」だから……。もうひとり、不審な人物がいた。彼はチームリーダーから怒られていた。そして彼は虚ろな目をして、別のチームに参加した。ところがそこでも彼はうまく場に馴染めなかったようだ。

 

そのうち、彼が高台の上に立った。彼は自殺しようとしている! 劇がここから始まる。仕事や人間関係に絶望した彼の告白。それを止めようとする人々。

 


Storyboard Junkiesの『Cafe Bayani』。フィリピンの死んだ英雄たちが天国(地獄?)で集まって会話をしている(タガログ語で)。おそらくフィリピーノたちにとって、この会話は現在と繋がっているのだろう。もし日本版を上演するなら誰がラインナップされるだろうか。終演後は、コーヒー付きのアフタートーク。

 


The Scenius Pro.の『Hear, here!』2回目。JamesとBunnyが「次はもっと言葉を使わないバージョンにする!」と言っていたので。今日は、耳の聞こえない人たちがたくさん参加していた。

 

歌がフロアに流れる。ダンサーが踊っている。途中で、音が消える。ダンサーは踊り続けている。字幕だけが無音で流れる。観客は、その聞こえない歌を聞く。

 

終演後に、くロひげのミサミサがなぜか号泣していた。

 


Maginhawa通りのマッサージ店へ。それから、JKたちと一緒にタクシーで遠くのTomato Kickへ。「Strange Pilglims」。去年もわたしはここに来て、韓国人チーム(Creative VaQi)と踊った。あれ以来、「Chikaraは呑むと踊る」というイメージが定着しているらしい。そしてこの夜はそのイメージをさらに増幅させることになった……。

 

Claudiaのショーも洗練されてパワーアップしていた。David Finiganのパフォーマンスの変化にわたしは驚かされた。まったくの別物だった。観客は部外者ではなかった。わたしも舞台上に引っ張り出された。わたしはすでにレッドホースを何本か呑んでいた。変な緊張を感じたが、楽しかった。

 

実は何日か前のDavidのパフォーマンスについて、JKは辛辣な評価をしていた。(わたしは感動したが、それはわたしがDavidと同じように外国人であるからかもしれない)。ナイーブに自己言及し過ぎる、というのがJKの評価の理由だった。しかし今回のDavidのパフォーマンスは、その批判を見事に乗り越えたのである。

 


くロひげの3人も即席でパフォーマンスをした。それは非常に彼女たちらしさを感じさせるものだった。きっとこうした経験がいつかどこかに繋がっていくだろう。そして日本も変わるだろう。

 

  


Alonの運転する車で帰った。わたしはかなり酔った状態だった。「覚えてる?」次の日、Alonはわたしにそう訊いた。わたしは答えられなかった。わたしは空席に向かって話しかけていたらしい。まるで誰かがそこにいるかのように。

 

 

 

▼同じ日の石神夏希さんの日記

http://natsukiishigami.com/2016/06/p11-2/

 

 

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