BricolaQ Blog (diary)

BricolaQ(http://bricolaq.com/)の日記 by 藤原ちから

マニラ滞在記3 16日目(2016/5/31)

 

火曜日。いつものカフェに行くと、りっきーとデイヴィッド・フィニガンが並んで作業している。デイヴィッドに会うのは1年ぶり。しばらく作業をして家に帰るとフクエンがいる。アイリーンのつくってくれたご飯を食べる。

 


マリキナへ。帰宅ラッシュに遭遇してしまい、アノナス駅前はジプニーを待つ人の群れ。特に秩序立てて待つということはなく、運が良ければ乗れる感じ。いわばジプニー争奪戦が展開されているわけだけど、かといってガツガツしてるという表現もふさわしくない。誰も特に怒ったり苛立ったりしてないし。

 

なんとか潜り込むと中はサウナのように蒸し暑い。かなり無茶な状態で入ってしまったので(もしかしたらマナー違反かも……)、きちんと腰掛けられず、足に負担のかかる状態に。

 

いつも立ち寄る店で休憩。席に座っただけでサンミゲル・プルスンが出てきた。しばらくぼーっと川を眺める。この時間帯、とても涼しい。店の赤ん坊を、客があやしている。脇の下をくすぐるのだ。すると赤ん坊はとても喜ぶ。

 


帰りのジプニーは空いている。大きな荷物を抱えた女性が入ってきて、支払いの時など大変そうだが、すぐに周囲の人がスッと手を差し出して彼女を助ける。わたしも自然と手が出ている。

 


数日前、ナボタスからの帰りに雨に濡れた時も思ったのだが、水分というものが、この国の人々を結びつけているような感じがある。それはもしかしたらアジアの後半な地域に共通したものかもしれないが、わたしはここフィリピンにいて「アジア」を想起することはほとんどない。それは地理的にフィリピンが端っこにあり、他国との交流が乏しいってこともあるだろうし、そうやって何か俯瞰的な視点を通してものごとを考えるという習慣がここの人たちに(たぶん)あまりない、ということとも関係あるのかもしれない。

 


クバオ・エクスポの店に行って「レッドホースと、それから……」と注文しようとすると、「あの牡蠣のやつですよね」と向こうから言ってくれる。いつもとは違う席に座ると、チェ・ゲバラ毛沢東の肖像がたくさん壁に貼られている。

 

さらにフライングハウスにはしごして作業。『演劇クエスト』のトレーラーをつくる。いよいよ明日からKARNABALが始まる。

 

 


ENGEKI QUEST - The Beautiful Shoes in Marikina (JUNE 6)