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BricolaQ Blog (diary)

BricolaQ(http://bricolaq.com/)の日記 by 藤原ちから

マニラ滞在記・番外編 初めてのKARNABAL

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いよいよ6月1日から12日まで、フィリピン、マニラのQuezon City(ケソン・シティ)でKARNABALフェスティバル(http://karnabalfestival.com/)が開催されます。来年以降も使えるかもしれないので、ついつい旅の基本情報をまとめてしまいました。あくまでご参考までに。

事前情報なんて要らねーぜ、という猛者はどうか無視してください。結局こういうの、人それぞれに体感していくものだと思うんで。



*****事前情報*****

【KARNABALフェスティバルとは?】
「パフォーマンスと社会変革」を標語に掲げています。創作のプロセスが重要視され、ここで言う「観客(audience)」とは、そのプロセスに参加する人々のことを指します。

チケットは「Blank Ticket」制で、上演後に好きな対価を書き込んで支払います。今年はお金じゃなくて別の何かでもよくなりました。

そのため「お金の対価として作品を観る/観られる」という関係性はここにはほぼありません。すべての演目がいわゆる「参加型」であると言えます。KARNABALは意図的にこうした環境をつくることにより、様々なコミュニティを結びつけようとしています。それは既存の(西洋から輸入された……つまりここフィリピンにおいては植民地時代の痕跡でもある)「演劇」に対するオルタナティブの提示でもあり、そのことを通して彼らはフィリピンの演劇や芸術、社会状況、アイデンティティを問い直し、未来を変えようとしているのです。

フェスティバルを企画運営するのはSipat Lawin Ensemble(シパット・ラウィン・アンサンブル)。より深く知りたい人は、KARNABALフェスティバルディレクターであるJKアニコチェ、サラ・サラザール、アイサ・ホクソンのこちらのインタビューをどうぞ。
http://jfac.jp/culture/features/asiahundred06/


【地理】
KARNABALの拠点になっているのは、複数の市で構成されるメトロ・マニラのひとつであるケソンシティのTeacher’s Village。ケソン・メモリアルサークルのちょっと南にあります。UP(フィリピン大学)の近くにあり、教師たちが住んでいることからこの名前が付いたそうです。


【ビザ】
フィリピンは30日までは不要です。パスポートと航空券だけ持ってれば、来れます。


【空港から】
マニラの空港はぼったくりの巣窟。流しのタクシーは使わないほうがいいでしょう……。でもそんな空港にも朗報が! Grab Carが使えるようになったらしいです。記事によるとターミナル2のピックアップ場所はBay7と8のあいだ。
http://www.mb.com.ph/only-grabcar-not-grabtaxi-allowed-to-operate-in-naia/
http://ameblo.jp/girls-be-ambitious2012/entry-12161968114.html

ケソンシティまでは空いていれば30分ほどで着く距離ですが、早朝でもないかぎりそれは無理なので、2時間くらいは見ておきましょう。


【両替】
2016年5月現在、10000円=約4,200ペソ。
1000ペソ=2500円くらいで脳内換算すると、金銭感覚を推し量りやすいです。空港からの最初のタクシー代の想定にどうぞ。数百ペソで来られるはず。

両替はまずマニラ空港(ターミナル出口にあります)で最低限のお金だけを換えて、後日、Kalayaan AvenueとMatalino Streetの交差点にあるスーパーマーケット「PURE GOLD」で両替するのがいいかと。

【ホテル】
MaginhawaにあるゲストハウスYuj Innが会場にめっちゃ近くて便利。MatinoにあるホテルMaya Residence Innも。あるいは近くにある大きな町はクバオ(Cubao)。ジプニー1本で15分ほど。


【治安】
空港周辺やマニラシティは良くないですが、ケソンシティあたりは夜中にひとりで歩くことも可能。ただし暗がりは避け、移動はなるだけトライシクルを使いましょう。パスポートなど貴重品はホテルに置いて、持ち歩かないほうが吉。


【持ってくると便利なもの】
現在は雨季に突入しようとしています。暑いです。基本的には半袖・短パンで。

★折りたたみの傘
 必須。どんなに晴れた日でも。
★タオル
 何枚あっても足りない。汗拭き用と、排気ガス対策のマスク代わりに。
★うちわ
 ジプニーやフードコートなど、エアコンのない場所で重宝。
★羽織れるもの
 エアコンが効きすぎているカフェやバスで重宝。
★動きやすい靴
 キレイな道はほぼないので。ハイヒールとか論外。折れるぞ。
★冷えピタ
 熱い夜を過ごすための貴重アイテム。宿泊数☓2枚くらいあってもいい。
正露丸、常備薬
 いざという時のために。
★鼻毛処理用のハサミ
 大気汚染のため鼻毛が伸びやすい。


wi-fi環境】
空港にはあります。
ケソンシティではいくつかのカフェやバーでwi-fiが使えます。劇場にはありません。




*****ケソンシティで一息ついてから*****

【情報のやりとり】
Facebookが普及しています。待ち合わせなどはFacebookメッセンジャーで。
プログラムなど、KARNABALの情報もこちらでキャッチアップを。
https://www.facebook.com/karnabalfestival/


【買い物、食事】
コンビニもありますが、サリサリストアというフィリピン独自の個人商店があちこちにあります。

KARNABAL周辺は閑静な住宅街ですが、目抜き通りのMaginhawa通りとMatalino通りにはカフェやレストランが並びます。お酒を呑みたい場合はMalingap通りへ。

wi-fiの使えるオススメカフェは、MaginhawaのTHEO’S、MalingapのHillcrest Wellness Cafe、Kalayaan Ave.のREGION。バーではMalingapのFlying Houseもグッド。


【貨幣】
以下の通り。100ペソ札と20ペソ札をキープすればOKかと。
・1000ペソ札=使用を拒否されがち。レストランやカフェで隙あらば崩そう。
・500ペソ札=まあまあ使い勝手はよい。
・100ペソ札=主役。ほぼどんな時にも対応できるオールマイティ。
・50ペソ札=出番はあんまないかな……20ペソ札と色が似てるのが困る。
・20ペソ札=かなり使える。ジプニーでもトライシクルでもどんとこい!
・10ペソコイン=なくても大丈夫……。
・5ペソコイン=何かと重宝します。
・1ペソコイン=ほっとくと貯まっていく。
・セント=出番なし。スーパーのお釣りでもらうだけ。


【時間感覚】
開演時間が1時間押しとか普通です。気長に待ちましょう。
基本的に夜型のため、毎晩夜遅くまでどこかで呑んでおしゃべりします。


【言語】
KANABALのアーティストのほとんどは英語を喋りますが、感情を込める時はタガログ語になり、両言語をちゃんぽんした「タグリッシュ」によくなります。演目によってはタガログ語での上演もありますので、近くの誰かに頼んで通訳してもらいましょう。

まちなかでは、なるべくシンプルな英語を一語一語はっきり喋るほうが伝わると思います。


【コミュニケーション】
マニラではシステムはあってないようなもの。とにかくコミュニケーションによっていろんなことが決まっていきます。地図も読めない人が多いです。おそらくは言葉(地名)とイメージの記憶が結びつくことで、世界が構成されている。とにかく話してそのイメージを交換していくしかないですね。

フィリピン人は人によって見ているイメージが違いすぎるので、より確実な情報を得たい場合は複数人に訊いて判断するほうがいいかと。


【交通機関】
マニラの渋滞は想像を絶しています。先を急ぐとか、予定通りに事が運ぶとかいった感覚は捨て去りましょう。


★トライシクル
マニラに馴染むには最適の乗り物! 暑いマニラではちょっと歩くだけでも体力を削られます。ホテルと劇場のあいだなど、まずは近距離で使いながら馴染んでいくのがいいかと。

価格は12〜25ペソくらい。小回りが利くのが強みです。トライシクルの溜まり場で拾ってもいいし、流しのを拾ってもOK。一部の通勤路には乗り合いのトライシクルもあります。拠点としているバランガイ(地区)ごとにトライシクルの色は統一されており、別エリアには行ってくれないこともありますが、どうやらそのコミュニティ内でも「あいつはこのエリアの地理に詳しい」とか専門分野があるらしい。そういう運転手は向学心もあり、自分の知らない店や場所があれば記憶して次に活かそうとしているようです。たまに恋人同士や兄弟で運行していることもあり、そういう時は運転手もリラックスしていてかなりフレンドリー。


★ジプニー
庶民の足。パッと見の難易度は高いけれど、いったん掴んでしまえばこれほど楽しい乗り物はないのでぜひトライを。難点は視界が悪いことですが、グーグルマップであらかじめ周辺地図を読み込んでおくとオフラインでもGPSで自分の位置を拾ってくれます。

ジプニーは高速で駆け抜けていくため、前方車窓に表記されている目的地を判別するにはかなりの慣れが必要。でも乗りたいという意思表示をすれば(空席がある場合)スピードを落としてくれるので、そこで運転手もしくは助手に行き先を告げてOKだったら乗ればいい。

初乗りわずか7ペソで結構な距離を移動できます。「バヤド」と言って支払う。運転席から遠い場合は他のお客に手渡しで。

降りるときは「パラポ!」と言うか、天井の紐を引っ張ります。


★タクシー
高いし、ほとんどぼったくってくるのでお勧めしない。できればひとりでは乗りたくない。近距離の場合はメーターを使うように指示。なんのかんの言ってメーター使わない場合は少々怒ってでも使わせましょう。特に空港周辺は最悪。あちらもこっちが初心者かどうか見極めているので、自信なさげな感じは見せないこと。

中長距離の場合はアプリの「grab taxi」を使うのが安心。150〜300ペソくらい。

やむをえず長距離で流しのタクシーを拾う場合は、まずメーターは使ってくれないので交渉になる(ドライバーとしても、渋滞の中を長い距離行ってまた帰らないといけないわけだから、それなりの報酬が欲しいのです)。マニラ市街地からケソンシティまでだと最低300〜500ペソくらい。乗る前に必ず金額を交渉し、うやむやにしないこと。


*そのほかLRT高架鉄道)、FX(乗り合いバン)、バスなどもあります。


【チップ】
さほど気にしなくていいかと。釣り銭に小銭が出た時に端数を気持ちとして渡す程度で。バーやレストランではチャージ料として10%計上されていることが多いです。


【水・氷・ビール】
基本的にミネラルウォーターを飲みますが、食堂でサーブされている水もだいたい大丈夫です。ビールに氷を入れて呑むかどうかはその人次第ですが、慣れれば大丈夫なはず。なにしろ暑いんでね。サンミゲル・ピルスンと、ちょっと度数の高いレッド・ホース。どっちが好みかで、ひとしきり話に花が咲きます。


では、KARNABALで会いましょう!