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BricolaQ Blog (diary)

BricolaQ(http://bricolaq.com/)の日記 by 藤原ちから

マニラ滞在記3 11日目(2016/5/26)


ナボタスのことで興奮したのか、ゆうべはあまり眠れず。りっきーもやはりそうだったようで、早起きしてクバオの市場までタコを探しに行ったらしい。いよいよ創作意欲もKARNABALに向けて昂ぶっている。カフェに行って、せっせと野良仕事のように書く。

 


半分ダメ元で、マリキナのリサーチも手伝ってよ〜、とりっきーに懇願していたのだが、ふと午後3時頃になって「行ってもいいっすよ」と返事してくれたので、灼熱の中をトライシクルとジプニーでマリキナへ。アノナス駅でわたしがミスったせいで(ごめんよ……)、ボニファシオ通りに行くはずがSMマリキナ方面に回されてしまう。ジプニーのおっちゃんと擦り合わせたのになあ。たぶん「Bayan」と言えば次は行ける気がする。いずれ再チャレンジしよう。

 

あるエリアに入った瞬間、武田力はやはり歩調がとてもゆっくりになる。普通はつい早足になりそうなものだけど。彼はこういう時、いったん受けの体勢に回り、そこで起きていることを受け入れていこう、というふうに身体がなっている気がする。

 

ゆっくり歩いてみると様々な誘惑がやってくる。泣いている子供。転がるボール(拾ってあげる)。ビンゴに興じる人たち……男が数字をコールをする役で、4人の女たちが貝殻を駒代わりにして勝負をしている。「11」の目が出た時にひとりの女が勝利宣言をしたのだが、「ビンゴーーー!!!」みたいな祝祭感はまったくなく、淡々とみずからの勝利を告げるのみである。面白いのは数字を読み上げる男のスピードがかなり早いことで、つまり神経衰弱のようにある種の記憶力と反射神経を必要とするのではないだろうか。このエリアでは、至るところでビンゴが行われている。りっきーが「角打ちみたいにシマごとにカラーがあるのかもしれないっすね」と言うが、たぶんそうだろう。

 

多くの人はシャイで、我々を遠目に見つめるだけだが、話しかけるとほとんどの人は好意的に喋ってくれる。ドラクエみたい……。「フィリピンにようこそ!(Welcome to the Philippines!」というセリフは今日も何度か聞いた。昨日ナボタスでこの言葉に皮肉を感じたのは、単にわたしの深読みだったのかもしれない。

 

そしてある場所。今日もやはり麻雀ならぬ「jong-its」を打っている。「中に入れば?」というお言葉に甘えて椅子席でじっと観戦。英語堪能で親切なおばさんと、訛りがきついけど下ネタしか言わないのでむしろ意味がわかるおじさん、刺青してて寡黙だけど全部かっさらってくめっちゃ強いおっさん、加藤茶そっくりのオトボケキャラ……というメンツである。バナナ・トゥロンという、バナナを軽く焼いたような細長いケーキとコーラを奢ってもらい、おじさんの下ネタ攻撃を交わしつつしばらく観戦してから、今日のところはお暇する。

 

ある地域の特殊ミッションが可能かを確認した後、懸案のスラムエリアに入ってみる。警戒しているのか、ここの住民たちはいよいよ我々のことを見てみないふりをするような感じで、目線を合わせるのも難しい。うーむ。まあとりあえず進んでみよう、と思ったら、女たちが背後から何か叫んでいる。あっ……バッグが開いてた……。マリキナでこれを言われるの2度目。丁寧に御礼を言ってお別れする。

 

そこからあるエリアに抜けると、今度は路上でお喋りしている女たちがかなり好奇の目で見てくる。簡単な挨拶に加えて、よりコミュニケーションをとれそうな場合はあるキーワードを口にしてみる。

 

ある家でパーティをしていた。「え、日本人?!」と日本語が聞こえ、家の中に招かれる。声の主は、旦那さんが日本人で28年連れ添ってふだんは新潟にいるって人で、まだお若い(確か47歳)のに孫がいる。今日はお祓いの儀式で、親戚や近所にお金と飴をばらまくらしい。ビーフンをたらふく食わせてもらいながら、滝沢さんという苗字になったその人といろいろ話をする。

 


川沿いのいつもの店とクバオ・エクスポとで、それぞれのプロジェクトについて話しながら、頭を整理していく。英語のクエストはどんなふうになるんだろうか。「絵本」というキーワードをもらった。なるほどそれは今回の目標にできるかもしれない。テクストはいつにも増してインストラクションと化していくだろうし、短いテクストで最大限の効果を生み出すことを今回は狙ってみたい。

 

別れてひとりでフライングハウスへ。こないだのバーテンが覚えていてくれて、何かと親切にしてくれる。居心地がよすぎてつい呑みすぎてしまい「明日も来てくださいね」と言われるが、深夜1時過ぎに外に出て、ここはマニラだぞ、と気を引き締め直す。

 

帰宅するとアイサとクライドがいて、これからJKと子供たちがバギオから帰ってくるけど、りっきーの部屋で寝るのと、子供たちと雑魚寝するのと、どっちがいい?と訊かれる。うーん、もうりっきー寝ちゃってるぽいしな。とりあえずJKが帰ってくるのを待とう、とベッドに横になってそのまま寝落ちした。

 

 

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