BricolaQ Blog (diary)

BricolaQ(http://bricolaq.com/)の日記 by 藤原ちから

マニラ滞在記3 初日


みたび、マニラにやってきた。最初の時の緊張と高揚も、2回目の時のナーバスさも、今回はたぶん特にない。去りがたさと懐かしさが入り混じっているだけだ。とはいえ昨日は急性胃炎で絶食していたので、体調はとても万全ではない。しばらくは様子を見ながら、マニラに身体を慣らしていこうと思う。

 

今回の滞在は6月のKARNABALフェスティバルへの参加が目的で、そこで『演劇クエスト』の新作も上演する。労力はなるべくそこに集中させたいので、今回の滞在記はほんとにメモ書き程度にします。他の2人の日本人アーティストの滞在記もあります。

 

石神夏希 http://natsukiishigami.com/

武田力  https://note.mu/exchanger

 

 


機内から降りようとすると、日本人とフィリピン人母のハーフとおぼしき男の子が元気に2人のキャビンアテンダントと戯れている。5、6歳に見えるが、すでにタグリッシュ(タガログ+英語)をかなり使いこなしている。「アニキ」という日本語も。

 

ニンヤが空港まで迎えに来てくれる。bay11で待っているとメッセージ。なるほど柱に書かれたその番号で待ち合わせすればいいのか。ちなみにゲートを出てすぐはbay14。

 

車中でニンヤといろいろ話す。大統領選のこと(ドゥテルテは好きではないが、当選した以上変わってくれることを期待したいetc.)。クリスマスは9月から1月まであって、特に給料の出る12月15日〜30日はパーティや買い物で町は大渋滞になるとのこと。キアポ近くの400年続く聖トーマス大学のこと。そこの高校に彼女は通っていたこと。そのあたりは年に3回は胸まで、年に10回は膝まで水没するということ。ケソン市とマニラ市の境のところはレチョン(豚の丸焼き)が名物で、祭りもあるとのこと。ニンヤは12歳で初めて運転した、ジプニーのもっと小さいやつを、彼女のプロヴィンス(田舎)ではそれは難しいことではなく、彼女の父親が海の男で、留守の間、空いた車を運転していたこと。JKの家の近くにある市場フィルコーア(Philcoa)は、フィリピン・ココナッツ・オーソリティの略語であるということ。それ何かの冗談?と訊いたら、なんで冗談なんか言わなくちゃいけないのよ、とニンヤは笑っている。

 

レストランPINOに直行。Malingap通りにあるレストラン。JKとイェンイェンとテレサがいる。遅れてアメリカから戻ってきたニーナとロン、いつものイェロ君、アーロン、クライド、そして武田力。英語とタガログと日本語が入り交じるこの感じ、ああ、帰ってきたなあ……。

 

PINOは生姜とココナッツの鶏肉スープがめっちゃ美味い。シシグも、ここのはかなりイケる。レッドホースを1本だけ。

 

ちからさん、あなたはぼくのアイドルだ。なぜならたくさんお酒を呑んでも仕事できるから。ぼくには無理だ。そう言いながらJKはサンミゲルをおかわりした。

 

JKの新しい家はMagitingストリートにある。意味は「勇気」。3階建の大きな家で、部屋もたくさんある……。もちろんこれからKARNABALに向けてアーティストハウスと化すわけだ。前の家よりはるかに大きくて綺麗。今回もひとまずアイサが不在のあいだ彼女の部屋にお世話になる。なんと部屋にトイレとシャワーがついている! シャワーだって?……信じられない。もちろんお湯は出ないが、マニラでお湯は必要ない。

 

今日、唯一撮った写真は、暴発してブレたりっきーの姿のみ。

 

 

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