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BricolaQ Blog (diary)

BricolaQ(http://bricolaq.com/)の日記 by 藤原ちから

マニラ再訪日記14日目

 

木曜日。サラとタクシーでクバオに向かう道すがら、『演劇クエスト』の相談。ロス・バニョスでやるのもアリだよ、私の出身地だからサポートもできるし……と。あのグルーヴィーなヴィクトール先生もいるしな……。シャーマンだという彼女の母親のことも気になっている。にわかには信じがたい話だが、夢のお告げでシロアリの巣を発見したりもできるらしい。

 

ホテルNovotelで待ち合わせて、矢内原美邦さんにインタビュー。3月の『東京ノート』のほか、文化交流使として東南アジア各国を視察したお話などを伺う。フィリピンが最後で、このあともしかしたらいったん帰国後に台湾にも行くらしい。わたしもいつか、他の国々を渡り歩くこともしたいな……と思いつつ、いっぽうでフィリピンをもっともっと掘り下げてみたいとも思いつつ。この先どうなるかなあ……。インタビューが終わり、タイとベトナム料理を出す美味しい店に案内してもらって、美邦さん、高橋さん、サラとランチ。美邦さんのお父さんの話が豪快だった。

 

大渋滞の中をCCP(Cultural Center of the Philippines)へ移動。近くのスターバックスでお茶してたら、交際交流基金の桶田真理子さんと偶然ばったり。KARNABALは国際交流基金によってサポートされていることもあり、桶田さんには陰に陽に我々の滞在を支えていただいている。TPAMにもいらっしゃるようだけど、この地でお会いできてよかった。


JKがディレクションした高校演劇。CCPはクーラーがガンガンで恐ろしく寒い。マフラーをして、念のためカバンに1枚入れておいたカイロまで貼るというフル装備で観る。フィリピンの怪物アスワンに育てられた女が、人間の男に裏切られ、復讐するという話で、かなり凄惨かつ官能的でもあり、高校生(下は13歳)がやる演目としてはかなりアダルトな内容だった。終わって、20分のインターバル……つまりここに来て初めて、2本立てであることを知る。こういうことがフィリピンでは多い。英語力の問題とかではなくて、あらかじめ必要だと(日本人的には)感じる情報が事前に開示されないことがあまりにも多い。たぶんフィリピーノの多くは、全体像を俯瞰的に把握したいという欲望が日本人に比べて希薄であり、そのぶん、今この瞬間に目の前にあることを楽しむ気持ちが強いのではないかと思う。そうしたフィリピーノマインドは、わたし的にはどちらかというと好ましくさえあるのだが、たまに困ることはあるし、この国の様々な問題を野放しにしていることの一因でもあるだろう。

 

2本目はイントラムロスを舞台にしたドタバタコメディで、観客もどっかんどっかん笑うのだった。ふだん山の中で稽古している子供たちにとっては大舞台だったと思う。特に両演目で要の役をやったウジールの演技には、派手さはないが、目を惹くものがある。今回の滞在4日目に大樹の下で稽古をしていた少女だ。彼女はただ役に頼るのではなく、舞台の上に存在することを探っているように見える。

 


サラと石神ちゃんと一緒にケソンに帰るともう12時近い。遅くまで開いているJay-J'sレストランで食事。サラが、私は7年周期を信じているの、と言う。今24歳で3回り半だから、ちょうど人生の変わり目にあると。サラの年齢を聞くたびに、自分は歳をとったなあー、という気分になる。

 

日本人の平均年齢は45歳。フィリピン人の平均年齢は23歳。

 

 

 

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