BricolaQ Blog (diary)

BricolaQ(http://bricolaq.com/)の日記 by 藤原ちから

マニラ再訪日記7日目

 

同じく走り書き。このあとしばらくネットも使えないだろうから。

 

天空の町・バギオに向かう。クバオからバスで4時間半。予定より早く着く。が、荷物が多すぎたこともあり、バスを降りる時に命より大事なパスポートと現金を忘れるという失態。すぐさま遺失物管理所に駆け込んで、奇跡的に無事、戻ってくる。大反省。気を引き締め直して、今後の旅の安全を祈ることにする。

 

バスでりっきーの隣りの席にいたおばさまが、バギオに別荘があるとかで親切にいろいろものをくれて話しかけてくる。町を案内するよ、とまで言ってくれたのだが、わたしはいきなり親しげにそこまで踏み込んでくることに対する警戒心が解けないので、それには応じないことにした。

 

バギオの宿泊先であるゲストハウス・タラに到着。オーナーであり、この地域のNPOコーディリエラ・グリーン・ネットワークの主宰である反町眞理子さんはとても気さくでパワフルな方で、初めて会った気がしない。フィリピン政府は木の伐採を禁じているが、それはこちらの人たちの生活の糧を奪っただけで、結局ここの人たちは木を燃やして(山火事ということにして)畑にしてしまうという。地球のため、と言っても無駄だから、コーヒーの栽培をしてお金になるようにしていると。その一方で、もっと若い子たちに向けて環境教育が必要だ、ということで演劇のワークショップもたまたまやるようになった。まあしかしそれも紆余曲折のドラマがあり(三里塚の小川組の生き残りの映像作家がスモーキーマウンテンで撃たれ、今はマカティでカラオケ屋と劇場を経営している話とか……)、それに若い子は卒業して海外に行ってしまったりするため、この地域の、ということを考えると先生を育てる必要がある。それで先生向けの演劇ワークショップをやっていて、今回の我々のミッションは、その各高校の先生たちが生徒たちとつくった演劇作品を観てまわり、何かコメントやアドバイスをする……というもの。とにかく話は尽きないし面白い。ワクワクする。

 

が、日が暮れる前に中心街に出たかったので、ジプニーを拾って町まで。ジプニーの速度や移動感覚にもだいぶ慣れてきた。シティマーケットへ。思っていた以上に猥雑な町で、かといってマニラのようにギスギスした雰囲気はなく、穏やかである。石神さんが、バックグラウンドの騒音がほとんどない、と言ってたけどまさにその通りだと思う。りっきーはついにフィリピンの「TAKUYAKI」に会ったが、やる気のないタコヤキだということで大いに不満を感じたらしい。これなら勝てる……だがそれでいいのか、と何やらひとりで憤慨している様子。ナイトマーケットで買った「TAKOYAKI」のほうはまだ良かったが、「タコは入ってる?」と訊くと、ごめんね入ってないテヘペロ、と言った様子で可愛い店員さん。古着を物色してから、「噂話」という名前のバーでビールを何本か。今回初めて3人でゆっくり話す。

 

帰りのタクシーを拾って、いつもの癖で「メーターちゃんと使ってね」と指摘すると、「大丈夫、すぐにやるから心配するな。ここはマニラじゃない、バギオだ。何も心配は要らない」と運転手。

 

シャワーのお湯が出ることに感動する。実は初めてフィリピンでお湯の出るシャワーを見た。

 

 

 

 

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