マニラ再訪日記6日目
走り書きとして。
ケソンへの帰還。無理はせず昼寝して休息。ゆうべ到着しているはずの石神夏樹さんを探してレストランに行ったら、おじさんに「君が探しているのはあのbeautiful ladyかい? それならもう行ったよ」と言われ、金の斧か銀の斧かと問われている気分になる。17時からバーでwi-fiを拾って作業しつつビール。りっきーが偶然道端で会ったブランドンとクローディアを連れてくる。ああ懐かしのブランドン……! 『Gobyerno(Government)』の映像担当でもある彼は、しばらくニューヨークに行って帰ってきて間もないらしく、ジェットラグがひどいんだよと言いながら陽気に呑んでいる。最終的にイェンイェンたちも合流してマミのお店で遅くまで。JKは翌日早いらしく、家では寝ないでマッサージに行ってそのままバスでマキリン山に戻るという。相変わらずのタフネスぶり。ところでイェンイェンは新しい歳下の彼氏とラブラブだったが、そのために豹がおとなしい猫になった感もあり、彼女が牙を向いて本性を露わにした時にどうなることかね……という空気を周囲の友人たちからちょっと感じる。深読みかもしれない。フィリピン人には日本的「空気」のようなものはなのかもしれないし。
あらためてタガログ語の重要性を思い知る。英語は理論の言語であり、タガログ語は感情の言語なのだと、JKやサラたちから何度か聞かされてきたが、この夜、イェンイェンの語りを聞いて特にその思いを強くしたのだった。
ちなみにタガログ語には曜日をあらわす言葉がなく(スペイン語の転用でしかない)、つまり曜日という感覚はスペイン人(とキリスト教)によってもたらされたということではないだろうか。