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BricolaQ Blog (diary)

BricolaQ(http://bricolaq.com/)の日記 by 藤原ちから

デュッセルドルフ7日目 2015年10月18日(日)

 
起きてみると晴れ間が。ようやく、待ち望んでいた太陽が……!
 
「なにわ」でタンメンに生ニンニクを入れてもらう。とにかくエネルギーが欲しい。向かいのTENTENカフェで何通かメールを書く。マリファナアムステルダムでは合法なんだよ、そのうちデュッセルもそうなるよ、という日本人同士の会話が聴こえてくる。時々、入口のドアを開けっ放しにする客がいるので、そのたびに締めにいかないといけない。この厳しい冷気に、いったいどうしてドイツの人たちは耐えられるんだろう?
 
隣りのテーブルにいた人が、誰かが君を呼んでるよ、と教えてくれたので振り返ると、あきこさんがコンコンと窓ガラスを叩いている。そしてインマーマン通りのカフェ「リラックス」に移動。わたしはヴァイツェンを、あきこさんは白ワインを呑みながら、2時間ほど作戦会議的なことを。お忙しい中をこうして時間をとっていただいてありがたい。そしてある人たちに電話でアポをとっていただく。
 
いつもの韓国居酒屋で待ち合わせ。お会いした2人は、ケルンのラインエネルギーシュタディオンで、ケルン vs ハノーファーの日本人対決を観てきたらしい。なんと羨ましい……。来年はぜひ観に行きたいな。というかそもそも来年はもっと余裕のあるスケジュールで来て、ヨーロッパの諸都市を回ってみたい。ブリュッセルにもアムステルダムにも行ってみたい。マリファナを吸いたいわけではないけど。
 
2人がデュッセルにやってきた経緯は異なるのだが、「ひょんなことで(日本を)出るきっかけ」があったという点は共通している。紋切り型ではあるけれど、運命の赤い糸、という言葉が思い浮かんだ。とはいえやっぱり日本を遠く離れて異国に渡るには、きっとそれなりの大きな覚悟が必要ではあっはずだ。2人は日本の現在がどうなっているかも知りたいという。日本なんてもう関係ない、というわけではないのだ。けれど、彼らにとって大事なのは、たとえば東京のような場所よりも、生まれ故郷のほうであるだろう。デュッセルに未来永劫住み続けるというよりは、故郷とデュッセルを行き来するようなイメージがあるらしい。
 
1人はすでにデュッセルに来てから10年近くになる。ドイツ語のコミュニケーションに馴染むまで5年ほどかかったという。語学というのはただボキャブラリーを獲得すれば済む話しでもないのだろう。ディスカッションが得意で歴史にも詳しいドイツ人に比べて、日本人の思考方法やペースをある程度理解してもらうのは簡単ではない。郷に入らば郷に従えの精神も必要ではあるとしても、その人間が生まれ育つ中で獲得してきたものを完全に消し去ることはできないのだから、ドイツのやり方に慣れればそれでいいわけではない。ましてや何かを表現しようとするアーティストにとって、母語やその生来の身体性はとても大事なものだと思う。
 
2人の醸し出している雰囲気はなんだかとても親しみやすくて、初対面にもかかわらずリラックスしてお話することができた。デュッセルドルフという都市を想像する時に、あきこさんがそういう存在であるように、今後きっと彼らの顔が浮かんでくるのではないかと思う。
 
2人が帰った後も少しだけ呑んだ。今夜でこの界隈ともおさらばになる。
 
 

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