20150322 世田パブ・批評課初日、地域の物語
世田谷パブリックシアター演劇部 批評課、初日。
http://setagaya-pt.jp/workshop/2015/03/post_341.html
いろいろあるけど、簡単に。中学生、おもしろい! いろいろなものがこれから出てきそう。やはり別のワークショップから生まれた『地域の物語』の舞台を観てどう思ったのか、気になる。シラさんのシーンとか。あの身体と言葉は凄まじくヴァルネラブルだった。あれにどう中学生たちが応答するのだろう。4月4日に、彼らは『地域の物語』出演者たちの前で、お返しの「何か」をします。それがいわゆる批評に近いものになるのか、なんらかのパフォーマンスになるのかは、まだ不明。いずれにしても身体は使うでしょう。
今回は「おっさん」こと柏木陽さんと進行役をつとめさせていただいています、というか、進行に関してほぼおんぶにだっこなのですが、おっさん、さすがだなあ……と敬服することしきり。特に、ある子がぽろっと洩らした言葉に対して、適当に受け流してスルーするのかと思いきや、ごまかさず、むしろそこから考える材料を子供たちに投げかけた、あの場面。もしかしたらあの子はウワッとなったかもしれないけれど、きっと忘れないし、あとで、いつかのどこかで、効いてくるだろう。日常とか常識とされていた世界の裏側が、ぺろっと顔をのぞかせるような瞬間だった。
芸ごとに手を染める人間はある種のうさんくささ(笑)を身にまとっているもので、おっさんはピエロ的にそれを振りまいているのだが、ここぞという時には真摯というか実直なのだなあと。ジャック・タチの『ぼくの伯父さん』を観たい気分。
↓ 落 雅季子によるレポート