BricolaQ Blog (diary)

BricolaQ(http://bricolaq.com/)の日記 by 藤原ちから

20140503 学生演劇

 

MM嬢の入学祝いもかねて、彼女が手伝っている桜美林大学の学内公演を観に行った。不思議の国のアリスをモチーフにしたもので、30分程度の小作品。最後、劇場のドアがぱーんとひらいて、そこからヒッチハイクして新宿に向かう、という話だったのだが、もちろんその車は仕込みだろう。ただ学生たちは驚いていたようで、大興奮だった。もっというと、客席はやたら笑いが起きていたりした。それは新鮮な光景でもあった。日本の演劇=劇場の、すました、しーんとした感じ、それはけっして悪いこととは言い切れないけれども、ある集中力を要請するようなあの客入れから観劇に至るまでの流れ、というものが、今の日本の演劇=劇場の在り方をずいぶんと「拘束」してしまっているのかもしれない。

 

(そういうことは、ドイツでの体験を経た今となってはなおさらに思うことでもある。)