BricolaQ Blog (diary)

BricolaQ(http://bricolaq.com/)の日記 by 藤原ちから

20140211 蓮沼フィルなど

 

しばらくほとんど寝ていなかったせいか、身体がまったく動かなくて、TPAMの基調公演とレセプションにいけなかった。このまま今日もクズとして終わるかと思われたが、S々木さんとメールのやりとりをしてたら少し元気になってきたので、なんとか気力を振り絞ってタクシーでKAATまで。蓮沼フィルを観た。

 

3曲目が特に素晴らしかった。影がゆらめき、それぞれの「音」が前景化してポリフォニックな饗宴が提示されている。他の曲も良かったのだが、蓮沼執太と木下美紗都の声はシンクロして、ハーモニーになってしまう。いや、それぞれにはとてもいい声なんだけれども、6、7曲目あたりはぜんぶの楽器の音が混ざってフラットになってしまったような気がした。この間、異物である環ROYが抜けていたのも大きいと思う(ちなみに、もうひとつの異物である毛利悠子のオブジェも存在感を放っていた)。やはり自分は、ハーモニーよりもポリフォニーのほうに魅力を感じる。

 

 

終演後は馬車道のベアードビールで。たのしく飲んでいたのだが、とある人のちょっとした振る舞いにフラストレーションが爆発してしまう。どうしてあそこまで他人の話を聞かないでいられるのか。空間を相手に仕事するはずの人間が、どうしてあんなふうになってしまうのか。自分はつくづく、インテリ気取りと自称アーティストが嫌いだなと思った。中身がほとんどないのに表面だけ武装している人間を見ると、化けの皮を剥がしたくなってしまう(やめておけ、という声が最近は聞こえるので、相手にしないようにしているのだけれど)。

 

ぷんぷんして野毛に流れたら、のげシャーレで公演中のマームのスタッフ陣に遭遇してしまい、恥ずかしいところを見られてしまったな……という気持ちに。いつもの長者町のKで、新潟から来ていた人を交えて飲み直す。今日は紹興酒はやめよう、と思ってtwitterで宣言してみたのだが、その数分後には紹興酒を注文していた。外が寒いのがいけない。誰も悪くない。

 

 

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