BricolaQ Blog (diary)

BricolaQ(http://bricolaq.com/)の日記 by 藤原ちから

20140118 セードルフのこと

 

象の鼻テラスに行くと「みっける」展が始まっていた。橋本誠さんと、2月4日の「PPR空想地学研究所」公開報告会に向けての簡単な打ち合わせ。

 

長者町CHAPで、岸井大輔×市原幹也のトークに参加。岸井さんの『東京の条件』刊行記念。かなり赤裸々で刺激的な話になった。録音もした。岸井さんが、ちからくんが来ると緊張してトークが変な感じになる、とたぶん冗談で言ってたけど、少なくともこの日に関しては大成功ではないでしょうか。相当脳味噌を使ったので知恵熱が出そうに。(それにしても岸井さんとは変なご縁だなあ)

 

さらに急な坂スタジオに向かって打ち合わせ。デザイン担当のSくんが入ってくれたおかげでかなりイメージが具現化する。そのあと桜木町の一ノ蔵で新年会。日本酒、美味しい……。飲み足りないので、途中から合流したO氏と一緒に長者町のKまでてくてく歩いて、今度は紹興酒。良いお店があるんですよ、と言ってお連れしたはずだったのにO氏はすでにこの店をよく知っていて、むしろ、このメニューが美味しいよと教えてもらうことに。やがて長者町に滞在しているI君もフラッとやってきて、3人でだいぶ遅くまで飲んだ。こういう感じは横浜の強みだなあ。

 

テレビでサッカーのニュースが流れていたので「ライバルは本田とセードルフですよ」と半分冗談で口にしたけども、半分は本気でもあって、なんかもうチマチマした感じではやりたくないし志を高く持とうよというのが最近の気分。そもそも、12歳で家族を離れてひとりで状況してきたというのも、もともとはそんな冒険心や野望があったからこそだった。

 

ブラジルのチームで現役の選手をしていたクラレンス・セードルフが、ACミランの監督に内定したとの電撃的なニュースに驚いて調べてみて、彼が、スリナム共和国出身の二重国籍者であることを初めて知った。てっきり、オランダで生まれた移民系なのだと思い込んでいた。

 

wikipediaによると、スリナムはかつてはオランダの植民地であり、黒人奴隷が山中へと脱走して武装しマルーン(逃亡奴隷)となったあと、プランテーションの労働力不足を解消するためにインド、中国、中東などから移民を受け入れた。その結果としてスリナムは多民族混成の土地になったようである。オランダ、スペイン、イタリア、ブラジルなどを渡り歩き、しかもそれぞれの土地で結果を残しているセードルフの国際感覚は、そうした土壌で生まれたところから来ている部分もあるのかもしれない。少なくとも、単一民族による国家である、と信じられている国で生まれ育つのとでは、ずいぶん異なる感覚で生きてきたのではないかしら。

 

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