20140117 ムサビ卒制展、二十二会『目に殴られた』

世田パブで「キャロマグ」のミーティングをした後、ムサビの卒業制作展へ。「mauleaf」で主力級の活躍をしてきた学生たちが今年ついに卒業するので、その展示作品を観た。性格というか志向性はやっぱり出るなあ……。校舎の奥のほうにあるから行かなくていいですよ、と本人に言われていた、去年から演劇の制作者をしている某A嬢の短い映像インスタレーションは、実に演劇的でナラティブな力を持っていた（ちょっと範宙遊泳みたい？）。彼女が女優や作家や演出家ではなくて、制作者を志しているというのはどういう動機なのだろう？（わたし自身も似たようなものなので分からなくもないけど）

そしてムサビから すぐの22:00画廊に流れて、二十二会の『目に殴られた』。ある硬質な構造の中にも親密さと暖かみとを感じさせる魅力的な体験だった。あの奇妙な居心地の良さはなんなのか。終わって、わたしよりひと足先に体験していたらしい三木麻郁さんという方（彼女もやはりアーティスト）と少し話して、あ、なるほどそういう……。

次の体験者が来るまで少し時間があったので、こたつを囲んで、二十二会のおふたり（渡辺美帆子＋遠藤麻衣）と束の間のおしゃべり。遠藤麻衣という良きパートナーを得た渡辺美帆子のセンスは、ザ・演劇の王道的な場所よりもむしろ、こういう現代美術との境界領域においてこそ花開くのだろうと感じる。

ほとんど寝てなくてフラフラだった。そういえば先日蒲田について調べた結果「黒湯が有名」と知ったのを覚えていたので、途中下車して蒲田温泉に行ってみた。なかなかいい湯。また来るでしょう。いくらか元気を取り戻し、軽く飲んで帰宅。