BricolaQ Blog (diary)

BricolaQ(http://bricolaq.com/)の日記 by 藤原ちから

20131210 三浦直之×堀辰雄『鼠』

 

朝方、凄い雨だった。午後には雹も降った。夕方、六本木に官能教育の三浦直之×堀辰雄『鼠』を観にいく。事前に読んでいた三浦くんの「エロと鼠のこと」という文章がヤバかったので、いいかも?、と期待していたけど、予想以上に吹っ切れた母音とボインの饗宴だった……! これから三浦くんとロロは、エロい意味でひと皮剥けていくのかもしれない。望月綾乃の好演、空間現代・野口順哉の音楽も効いていた。ただ三浦くんはまあこのまま魔法使いの道を突き進んでもいいけど、そろそろ筆を下ろされてもいいのでは?、とも思う。この『鼠』が彼の個人的な悩みという範疇を抜け出るものだったかというと、そこまでには思えないのだ。いちばんエロかったのは、望月さんが机の下に入っていた時だ。ある程度不自由な状態に拘束されている姿は、フェティッシュな欲望を喚起する。だけど官能の奥深さは、もっとその先にあるのではないか。そこに至るためには、魔法を捨てる覚悟も必要なのかも。エロか、魔法か。なんという究極の選択……。

 

祝いか、呪いか、と言い換えてもいい。

 

 

そういえばとてつもなくめでたい話を耳打ちされた。おめでとう。

 

 

 

終演後、とある人たちと紹興酒を呑みつつ密談。けっこうわたしとしても大事な決断をしたのだけれど、何かこれが今の自分にとってしっくりくる、という感じがある。