20131021 7日目 釜山
朝の博多港は外国人で賑わい、様々な言語が飛び交っている。ジェットバスで3時間かけて釜山へ。凄まじく船が揺れ、あちこちで嘔吐している声が聞こえる地獄絵図だった。ゆうべ、みずまさんの娘さんが、酔い止め必須ですよと教えてくれたのに……。腕と胃が痺れてきてもうダメかと思ったけど、なんとか意識を遮断して眠りにつき、目的地に。初の韓国釜山。
まず面食らったのは、車道が右左逆であること。当たり前だけど、看板などの文字がほとんどハングルであること(この時点ではほとんど読めなかった)。あちこちに温泉マークがあること(宿、という意味らしい)。日本語が堪能な、愛想が良いのか悪いのかわからないが実は結構いい人っぽいオーナーのいる宿を確保した後、漁港であるチャガルチ市場、釜山タワー、そして巨大な国際市場などを歩き、路上に張り出した店で肉やキムチや虫を喰らう。多くの人はビールやマッコリよりも焼酎を飲んでいるようなので、倣ってみる。わりと甘い。傍らを、荷台いっぱいに果物を積んだ物売りが通り過ぎていく。英語はほとんど通じない。なんとかコミュニケーションをとる。値下げ交渉などもする。たまには向こうの勢いにそのまま乗ってみる。でも大体、親切にしてもらえる(結局、韓国では一度もぼったくられなかったと思う)。このホスピタリティと包容力は何なのか。人々はそれぞれのリズムとルールにのっとってそれぞれの生活を営んでいる。とにかく人間のエネルギーが凄い。アジアだな。秩序とカオスとがぶつかり合ってエネルギーを生んでいるこの感じ、好きかもしれない。市場(シジャン)にはモノが溢れかえっている。みんなよく食べるし、飲む。なのに不思議と、泥酔している酔っぱらいは見かけない。ひたすら活力がある。ホームレスは抱き合って眠っている。ひさしぶりの異国感を味わう。