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BricolaQ Blog (diary)

BricolaQ(http://bricolaq.com/)の日記 by 藤原ちから

20130831 絵葉書

 

夕刻、謝罪を受け入れる予定だったのだが、先方が人身事故で遅れて、結局30分くらいしか時間がないという。最寄り駅の立ち飲み屋の、街路に面した席でひとりビールを飲んで待っていた。やっぱり時間が短すぎた。多少は、その人の声を聴くことができてよかったとは思うけれども、不全感は否めない。わたしがこの件で著しく信用を損なった、ということを、おそらく先方は全然考えていなかったようだった。「雑でした」と認識してくれているのであれば、それが何を損なってしまっているのかは考えてほしい。まあいずれにしても、しばらく商業誌のインタビュー仕事はお休みするので、いずれそのうちゆっくりちゃんと時間をかけて話せて、そしてご縁があれば、とは思います。

 

なんだか虚しくなってしまって、しばらくぼーっとしてたら、サングラスをかけたおっちゃんが、中、あいたから入りなよと言ってくれたので、おっちゃんたちがわいわいやってる中に入った。クーラーも効いていて涼しかった。

 

ふと、絵葉書が壁にかかってあるのを(今さら)発見し、それはその立ち飲み屋のある広場を描いた絵なのだが、今とは風景が違っているので、へえ、これいつ頃の絵ですかね?、という話をしていたら、近くで寡黙に飲んでいた年配のおじさまが、それはね……といろいろ話をしてくれた。写真を現像できる店とか、駄菓子屋とか、ラーメン屋があったんだよとか。彼は北海道の洞爺湖の近くの出身で、あ、あのへん行ったことありますよ、というあたりから話がひろがり、その町には百貨店(なんでも屋)があったこと、集団就職で東京に出てきたこと、そしてすぐに長野に転勤になったこと、北信と南信は全然風土が違うのだ、そしてこっちに戻ってきてからは、八景のほうで中小企業の社長さんたち相手に仕事をしてきたのだ、次女がわたしと同い年であり、物理が趣味でアインシュタインなんかはもちろん全部読んでいる、などなど、話は尽きない。若い人と話せて楽しかったありがとうと言っておじさまは帰っていったのだが、「妥協した人はみんな潰れていった、だからチャレンジしてほしい」という言葉は特に印象的だった。

 

いつのまにか常連のTさんが来ていて手招きしてくるので、ひさしぶりに飲む。目の前に、吉野町あたりから来ていた夫婦がいたので、彼らともいろいろ話した。その人たちの顔はなんだか魅力的だった。

 

 

どうもこのところ「アート」と称するものへの興味が著しく減退している。いや、そう書いてしまうとそれも嘘だって気がするけど、うーん、どうも「アート」にへばりついて思考停止しているような感覚が好きではないのだろう。幻滅している。もっと人間とか世界とかのことを考えたいよ。

 

 

 

 

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