BricolaQ Blog (diary)

BricolaQ(http://bricolaq.com/)の日記 by 藤原ちから

20130819 トバズニハ

 

世田谷パブリックシアターのユースパフォーマンスグループ・トバズニハの公演『コンパス、グルグル』を観る。キャロマグの次号で取り上げるということもあるけど、いやはや観られて良かった。去年の夏の高校生WSにも参加してた、よしこうやゆりの活躍に立ち会えた。後生畏るべし。オトナになっていくお年頃なのだなあと思う。アフタートークは1時間に及んだのだが、かなり多くのお客さんが残っていた。もちろん、家族や友人だったりもするだろう。でも変な話、そういうアットホームな雰囲気は皆無であり、むしろかなりパブリックであり、という中で、伊藤キム氏が基本的に多くを子供たちに任せているというのが良かった。こういう環境がある、ということはたぶんこれから先にとってすごく大事で、というのは、何日か前の日記にも書いたように、教育においても、芸術においても、「自律」ということが鍵になると思うのだ。

 

 

で、人と待ち合わせをしていて、別にどこでも良かったんだけど、なんとなくひさびさに上野の立ち飲み屋へ行ってみる。彼女は立ち飲み屋の即払いシステムに免疫がないみたいでかなり驚いていた。そういえば最近、「こういう呑み屋は藤原さんっぽいよね」とか「ぽくないよね」とかいろんな人に言われることがあり、そういうイメージ付けをされるのはどうかと思うのだが、とはいえ問題は、それがかなり当たっているということですね。

 

いろいろ話していて、ああ、やっぱり自分にとって「時間」というのはかなり重要な鍵概念なのだなと痛感した。演劇批評家、という呼称はあまり使いたくないと思うんだけれども(もちろんおこがましいという気持ちも半分くらいはあるし)、時間批評家、という肩書きは将来的には名乗ってみたい気持ちはある。もちろんそのほうがハードルは遙かに高い。

 

あと、「である」と書く時は「吾輩は猫である。名前はまだ無い」を。「のだ」と書く時はいつもバカボンのパパを思い出している、という話とかをした。