BricolaQ Blog (diary)

BricolaQ(http://bricolaq.com/)の日記 by 藤原ちから

20130628 ゾーンにて

 

寝る前に送った原稿、さっそく京子氏が読んでくださって面白い!と感想をくれて、さらに担当編集の不夜嬢からもお褒めの言葉をいただいたので、まずはひと安心……。

 

そしてムサビへ。遊歩道のところでピグマリオン効果の志村知晴さんにばったり会った。吾妻橋ダンスクロッシングへの出場、めでたい。そして「mauleaf」説明会。1年生の女子学生2人が新たなスタッフとして関わってくれることに。直感だけどたぶんいい感じ。しかし(当然だけど)若い。彼女たちと一緒に中崎透くんの22:00画廊の展示へ。最初、あれ? やってない?、とか思ったけど、どうやらそういうコンセプトらしい。中に入り込むと、おばあちゃんの家というわけでもなく、誰かの痕跡を思わせる奇妙な親密感の残留する空間になっていた。

 

そのあとは古株S君とパパになったカトケン氏と一緒に、鷹の台のお好み焼き屋・さくらんぼでごはん。前にDJぷりぷり君に教えてもらったお店なんだけど、ひさびさに行ったら「おや、めずらしい、数ヶ月ぶりだね」とおかみさんは覚えててくれた。ごはんが美味しくてボリュームがあって安いので、ほんといいお店。梅酒サワーが美味すぎて、電車で寝過ごす。

 

京子氏から『演劇最強論』の原稿が届いていたので、帰りの電車で読んでみると、まるでモハメド・アリのように的確に刺してくる文章だったので(身内で褒め合ってもしょうがないけど、こうした刺激は本当に大事)、こうしちゃおれん、と思ってその足でファミレスへ……。別の原稿のリライトにとりかかったのだが、昨晩の大物を仕上げた後だと、少し前に書いたこちらの原稿は色褪せて見えてしまう。いや、むしろもっと色褪せる必要があるのではないか、と思えて、ふと、タルコフスキーのある映画のイメージが降りてきた。たぶん必要なのはあれだ、という確信が感じられた。なんだかお腹が痛くなった。そんなことが自分にできるのだろうか。もちろんタルコフスキーになぞらえるなんておこがましいのだが、それくらいの気概をもって書かなければ意味がないとも思う。