BricolaQ Blog (diary)

BricolaQ(http://bricolaq.com/)の日記 by 藤原ちから

TPAMに関して

 

TPAMエクスチェンジについて、廣澤梓さんによるレポートが「wonderland」に掲載されました。

最後のほうの提言(?)について。TPAMが舞台制作者のネットワークとして機能することはとても大事だと思うし、事実今年のTPAMではいろんな人たちとコミュニケーションや情報交換ができて個人的にはかなり大きな収穫(と精神的な癒し機能)があったと感じていますが、なかなか一般の観客(ふつうに演劇を観たい人)が入りづらい構造になっているのは、残念ながら現状では事実だと感じます。

で、舞台制作のプロと一般の観客のどっちをとるか、みたいな二項対立的な議論になりがちだと思うのですが……本当にそうなのかという。

わたしとしては、単純に、情報の垣根を少し低くするだけで(一般の観客の目線を導入するだけで)、アクセシビリティを増すことはできると感じました。例えば、公演の予約をしようとしてウェブサイト内をたらい回しにされることがなくなるとか、初めてTPAMに参加する人に対するガイダンスがついているとか、横浜の歩き方案内がついているとか、いったいどの公演がチケット必要でパスが必要なのかがもう少し一目瞭然になるとか。

それだけで、舞台制作者のネットワーク構築の場、というTPAMの特異性をキープしつつ、もう少しひらかれたものにもなる(少なくとも確実にクレームは減るし、人に薦めやすくもなる)と思うのですが、いかがなものでしょうか。

ともあれ2014年2月の開催も決定したようで、横浜在住としては楽しみ!

http://www.wonderlands.jp/archives/23336

 

 

【付記】

以上はFacebookに投稿したものをそのまま貼り付けた。もちろん「TPAMエクスチェンジ」に対する意見と、「TPAM全体」に対する意見とは、本来違うものだけれども、ここで述べているのは主に後者ということになる。もちろん様々な内部事情や労苦もあるのだろうと推察はします。全然知らないわけじゃないので。そして、こうした場が用意されていることをとてもありがたくも思います。外野から批判だけするのは簡単なことです(あらゆることに関して)。しかし外野に立つということは実はそれなりに難しかったりもします(あらゆることに関して)。ここに挙げた対策は、ほぼお金(予算)もかからない、単に、ちょっとした配慮だけで解決できることかなとは思います。