BricolaQ Blog (diary)

BricolaQ(http://bricolaq.com/)の日記 by 藤原ちから

20130409 記述と運動

 

小倉に向かうべく港に走っている途中で、あ、今日の行き先は武蔵美だったと思い出してあわてて駅に向かう夢を見た。

 

人生を賭けてしまうほどの高額のポーカーをやってたはずが、いつのまにかほぼノーレートの遊びの大貧民になっている。ピーチネクターを買おうとして、お金が転がる、200円ほど。しかし自分のものなのか確証が持てない。周囲の人たちに確認したら、ある女の子が、私のものかもしれない、と言うので、あげることにする。この甘さが命取りなのだ。

 

京急→湘南新宿ライン→中央特快→西武線を乗り継いでムサビへ。なかなかに遠いけど、電車に乗ってしまえば同じって気もする。今日は「mauleaf」のために遠距離通学をしている人たちに集まってもらって座談会。大いに盛り上がった。目玉記事になるでしょう。寺川さんと熱田さん(新メンバー)が来てくれた。寺川、須田、新宅の映像学科の面々と打ち合わせとか雑談とか。この子たちには実に世話になってきた。もう4年生。自分がいつまで関われるのか分からないけれど、「mauleaf」も世代交代していかないといけない。

 

初台に着いた頃にはもうすっかりくたびれ果てていた。ハッピーアワーでビールが半額だったのでつい1杯飲んでしまう。ナショナル・シアター・ウェールズの『効率学のススメ』を新国立劇場で。岩城京子さんによる芸術監督へのインタビューに惹かれたのだが、予想に反してかなりオーソドックスなお芝居だった。『ニューヨーク東8番街の奇跡』とかエディ・マーフィの『大逆転』みたいなタイプのカタルシス。個々の振る舞いにしても、どうしても既視感は拭い去れなかった。それでも何かが心に残ればいいのだが……。客席がおじいさんと外国人ばかりだったのだが、英語字幕もないのに彼らはどうやって観ていたのだろう?

 

観ていてふと思い出したのだが、まだ引っ越す前、黄金町の「権兵衛」が元気だった頃、ぷらっと入ったらなかなかやばいおじちゃんが泥酔していて、その横でママさんと、『ローマの休日』におけるオードリー・ヘプバーンの美しさについて盛り上がったことがある。

 

近くの席に岡田さんがいた。ロビーで長島確さんをご紹介いただいて、なんと意外にも(?)初めてきちんと長島さんとお話できたのだけれど、光栄にもわたしのことを知っていてくださって、アトリウス家、観に行けなかったのですが気になってはいて、御本になったらしいですねと言うと、今ちょうど一冊ありますと言って『アトリウス家の建て方』をくださった。嬉しい。いわゆるただ事実を記録しているものではなく、その時に考えたことを書き記している。一種の日記にも似ている。まさにわたしも最近考えているのはそこで、このブログで日記を毎日書くように試みているのも、果たして何を書き残せるのかを試してみたいからだ。思考・試行の運動としての記録。アーカイブとは一種の運動体となりうるのではないか。

 

岡田さんは昨日よりは軽装だったけどやはりリュックだった。新宿まで一緒に出て、最近、弘明寺の温泉で書くという方法を編み出したんですよねーと言うと結構それいいねと。

 

番番で橋本倫史くんと待ち合わせてしっぽりと飲む。家で野球を楽しんでいたらしいところを呼び出してしまう形になった。広島生まれなのに阪神ファンとはこれいかに……という理由がなるほどだった。彼はこないだの「エクス・ポ編集会議」を見られなかったのだけども、内容的にはぜひ見てほしかった、というのは、「観察」や「ジャーナリズム」や「ルポルタージュ」については彼も他人事ではないはずだから……というような話をした。結局のところ説得力とは文体に依拠するのかもしれない。そして文体とは記述の運動の連なりである。橋本くんの記憶力と再現能力は凄まじいので、わたしには同じことはできない、というのが、今回の一連の日記の出発点のひとつになっている。

 

 

北朝鮮からミサイルが明日にも飛んでくるという。歴史を紐解いてみると戦争は案外ちょっとしたことで起こってしまう。しかし現代においては「戦争」は形を変えている。一瞬にして片が付いた、かに見えることもある。けれどもそれはずぶずぶと泥沼を呼ぶだけ、だったりもする。あとには遺恨が残る。そして報復……。どうも、北朝鮮はうるさいからもう戦争で潰してしまえ、という空気が、なんとなく蔓延しているのかもしれない。ある意味では、その軍事力をナメているのだろうし、わたし自身の中にそうした考えが微塵もないといえば嘘になる。けれどもここが堪えどころではないだろうか。そのための外交努力は果たしてどこまで為されているのだろうか。暴力に頼らずに、緩やかにやわらいでいくような道はないのだろうか。いったい敵はどこにいるのだろうか。

 

 

 

 

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