BricolaQ Blog (diary)

BricolaQ(http://bricolaq.com/)の日記 by 藤原ちから

20130401 小倉

 

前日の夜にスパに行ったおかげで、身体はずいぶんラクになっていた。しかし、朝起きて、意気揚々と小倉駅のみどりの窓口に行って、青春18切符の発売が昨日までだったことに気づいた。金券ショップを4軒回ってみたけれども、やはり18切符はなく、諦めた。不思議と、まあ別にそんなに移動しなくてもいいか、という気持ちになっていた。おそらく、のこされ劇場≡『枝光本町商店街』を観て、そして藍島に行ったことで、もう十二分に満足していたからだろう。とはいえ金券ショップでは、別府までの特急(ソニック)は片道2450円であるという情報を手に入れた。これを使う手もある。

 

まあ、なるようになるでしょう。

 

とりあえず、コインランドリーで洗濯機を回しながら仕事をはじめる。調子が出てきたので、カフェ・ド・ファンファン→辻利茶屋と回る。疲れたので、移動するの面倒だし、今夜も小倉に泊まろうと決意。ホテルにチェックインして荷物を預けたところで、友だちから変なメールが来て、慌てて電話したら、案の定、エイプリルフールだった……欺された……。気を取り直して、大黒湯(銭湯)に行き、あかかべ(角打ち)に入ったところで、とあるツイッターを見て、やや心配になって、メールを打った。返事は要らないけど、信じる、ということは、世界をひろげることだと思うから、信じる、ということをしてほしいなと思った。エイプリルフールで欺された人間が言えることではないけれど……。たぶん、信じるということ、信頼ということのカタチが、今までとは変わらざるをえない局面を迎えているのだと思う。ただ、なんとなく最近思うのは、案外、いろんなことは大丈夫、ということだった。人の噂を信じなければ大丈夫。わたしがこの歳までまがりなりにもやってこられたのは、人の噂を信じなかったからだと思う。誰が何を言った、ということは手元に置いておく。だけどそれが真実かどうかは、自分できちんと調べてみないとわからないと思っている。要するにそれはあらゆる先入観を可能なかぎりに捨て去るということだ。人の噂を無闇に盲信するところに、他人に対する猜疑心や不信が生まれてしまう。そういったものは遠ざけたい。人間は、案外、他の人間と時には肩を寄せ合ったり手を取り合ったりして生きていけるのだと思う。だけど、いつもはひとりだ。それでいい。

 

アーケードの中にあるももたろう(立ち飲み)に流れてホッピーを飲んでいたところで、稽古終わりの市原君が合流。白頭山でパーティするぞ!、というわたしの巫山戯たツイートを泊篤志さん(飛ぶ劇場)がリツイートしてくれたおかげで、チづるさん(劇団ブルーエゴナク制作)が遊びに来てくれた。まだ大学4年生らしい。例によって話した内容はほとんど覚えてないけど、4人で愉快に話したと思う。そのあと、人が次第に少なくなり、丸和前の屋台に寄ってから、最終的にはチづるさんとふたりで旦過市場の裏の路地にあるムーシャンという飲み屋に入った。21歳でこんなお店の常連になってるのってちょっと凄いと思う。彼女は例の島の話が気に入ったみたいで、明日いきましょうよ、と言う。それもアリかなあ、とか話していたら、ムーシャンの店主が、これを持っていけ、と言って角笛を貸してくれた。

 

ぷおおー

 

さすがにもう明け方なので、島に行くならそろそろ寝ないとヤバいよねということになり、じゃあちょうどいい時間だから虎屋のパンを買いに行きましょうと彼女が言うので、付いていくことにした。朝 5の時半に開店する揚げパンがウリのお店らしい。しかし虎屋のパンは思ったよりも遠かった。雨が降っていた。このまま南の果てに行ってしまうのかと思われた頃、虎屋のパンは見えた。美味しい。今、そのパンを食べながら、これを書いている。虎屋のパンも彼女は常連らしい。なんとなくそのお店の人とのやりとりを見ていて、ああ、なんかすごくいい子だなと思った。

 

 

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