BricolaQ Blog (diary)

BricolaQ(http://bricolaq.com/)の日記 by 藤原ちから

20130324 ゲンさん

 

何かを強く求めているのに、追いかけられるとすぐに逃げてしまう。

 

横浜駅の「大関」で味噌煮込みうどん。前に岡田さんに教えてもらってから通っている。とても美味しい。電車に乗って世田パブへ。東横線が地下に潜ったおかげで田園都市線に乗り換えやすくなった。

 

地域の物語WS発表会『みんなの結婚』、悪い芝居『キャッチャーインザ闇』をはしご。王子の居酒屋でおでんをつつきつつ、Oさんといろいろ話した。「批評を書くにも苦しい恋の経験が必要」というのは、ほぼ全面的に同意する。というか、そうした経験を抜きにして文章を書くモチベーションがどこからやってくるのか、わたしにはよく分からないくらい。

 

というか彼女はとても良き理解者。終電がうらめしい。横浜に引っ越してきてほしい。

 

飲み足りないので、黄金町で、24時間営業のタイ料理屋にふらっと寄ったら、なんだかカオスだった。おじさんが、台湾人の女の子とママをいわゆる「同伴」で連れてきていた。日本ではタトゥーが流行らないと教えてやれ、とそのママに言っていた。なんだかせつない。こんなたかだか数千円の同伴でそんなこと言われるなんて。

 

せつないので、本日横浜滞在最終日のI君を呼び出す。隣の席にいた溶接工のゲンさん(64歳)がなかなかの愉快な酔っぱらいで、ずいぶん奢ってもらった。彼は虚言癖があった。しかし話していくうちに、喜界島の出身であることが分かった。どうやらそれは本当っぽい。幼い頃、貧しかったという話をする時、彼は涙ぐんだ。それも本当っぽい。