diary
今日5月12日はある人の一周忌で、花を捧げに行こう、と出かけようとしたその矢先に、ある演出家の訃報に接した。遠からずそうなるだろう、と予期していたけれど、やはりショックを受けたのは事実だった。偉大な、とか、世界の、とか、冠をつけたくなるような…
ささやかに部屋の片付けをしたり、束の間の晴れ間に布団を干したり。そして郵便物を郵便局に届けにいったのだが、考えてみれば別の町にもやはり郵便局はあるのだから、どうせならそっちに行ってみればよかったと思った。きっと同じようなATMの機械音が鳴っ…
悪夢を見て目が醒めてしまったので、2日前の日記を書く。まあ悪夢とはいっても、愛すべきところがあった。友人の某競馬ライターが、近所の飲み屋で、今日はお金もあるし帰りたくない、的なオーラを発しており、じゃ、いったん荷物だけ置いてきまーす、と浮か…
黄金町のあたりに、ソ・ヒョンソクさんがいるのを見かけて、簡単にご挨拶する。10月の急な坂スタジオの日韓合同公演に向けてのフィールドワークか何かだったのかしら。 ベローチェに入って、さて溜まっている日記に手を付けるか……と思ったところである人から…
象の鼻テラスでのままごとワークショップ発表会、シアターゾウノハナ『象の思い出』へ。4、5、6月の同シリーズについては、『演劇最強論』の中の「「以後」の世界の演劇」でも少し触れているので、そちらをぜひ参照してください。今回はこれまでとは少し趣向…
横浜公園と象の鼻パークのあいだで行われていたカーフリデーへ。パレードに横浜ボートシアターが参加するというので、どうしても観たくなったのだ。昨夜はいらっしゃらなかった遠藤啄郎さんをお見かけしたので、ご挨拶する。まさか自分が演劇について何かし…
富士山アネットを観に行きたかったのだが、こんな体力では死んでしまう……。断念して夕方まで休んで、黄金町にちょろっと顔を出してから、横浜の悪友(?)こと久地岡さんに誘われてとある場所についていく。道中、なんだかキューブリックの『アイズ・ワイド…
渋谷に出て、ルデコで財団、江本純子の『常に最高の状態』。「アート」をちょっと揶揄するようなスピーディな会話劇で、くだらないネタのオンパレードなんだけど、その笑いが下品じゃないところがすごくいい。あたたかみがあるとゆうか。佐久間麻由が演じる…
この日も海岸の温泉へ。しばらく過ごしたあと、場末の飲み屋で一杯やって、横須賀へ移動。しばらくどぶ板通りのあたりをフラフラと歩いてから帰った。あの異国感……。2階の窓に片腕を乗せて、その光景を眺めている女がいた。 帰り、快特に乗ってしまい横浜駅…
AnK『SUMMER PARADE』のアフタートークへ。こないだの岡室美奈子さんのトークに刺激を受けたのと、あと東京デスロックの『シンポジウム』で最後に多田淳之介がやっていたことのパクリで、1分間だけ、みんなで沈黙して芝居のイメージを反芻する、とゆうことを…
悪い芝居(カンパニー名)を観にいくならこの日しかなかったけど、身体がもう限界なので、いつもの喫茶店でひとつ日記を書いたあと、海岸沿いの温泉で過ごす。ひとりの時間は大事なのね、とあらためて。帰り際に、花火を海に発射している誰かを見た、という…
連日の疲れがたまっているのがわかる。台風が来ていたので、2時間遅れのスタートになった横浜トリエンナーレサポーターフリペ班の会議。のち、そのまま飲み会。また今日味居へ行った。メンバーそれぞれの意外な趣味や過去が聴けて面白かった。言いたいことを…
夢が、池袋に向かえと告げていたので、台風の恐れはあったけど行ってみる。夢は時々、自分の無意識を露骨に突きつけてくるらしい。とにかく後悔のないように。 遊園地再生事業団の『夏の終わりの妹』。今作はボーリング場にも似た5つのレーンの上を、俳優た…
250km圏内(カンパニー名)も観に行きたかったけど、横浜にいる、とゆう選択をした。市原幹也と竹本真紀の『3歩すすんで2歩さがる』のオープニングトーク。この企画が何をやるのか、依然として全貌はよくわからないけども、つまりは、竹本さんのスケジュール…
夕方から、赤坂と青山の中間あたりにあるドイツ文化センターで、地点の『レンツ』を観る。リーディング公演、との触れ込みだったけれど、いやいやただ「読む」わけでは全くなく、地点のさらなる進化型、つまりは、地点語の音楽化をまざまざと見せつけられる…
この日はムサビで「mauleaf」の打ち合わせをして、そのあと2人とエミュウ(ムサビ内のカフェ)でお茶をした。人生山あり谷ありだよ、なんて簡単にも言えないし、甘い言葉を囁くのも無責任だと思うけど、まあ先は長いので、あんまり思い詰めないで欲しい。少…
ひさしぶりに日記を書く。どうも日記を書かないと循環が滞るらしい。記憶をたどってみる。そう、この日は『演劇最強論』の発売日だった。昼間は温泉銭湯に籠もって仕事をして、夜は、伊勢佐木町のお好み焼き屋で、横浜トリエンナーレサポーターのリーダーた…
パスポート更新手続き。憂鬱だったせいで、証明写真がひどいマヌケ顔になってしまった。10年もこの顔と付き合うのかと思うといささか気が滅入るけども、元々がマヌケなんだから仕方ないよねと諦める。三吉橋、野毛などを渡り歩いて本を読む。『演劇最強論』…
元来の怠け者に加えて、いよいよ馬鹿になってしまったか、と思うことがある。「寝れば治る」とか、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」みたいなところが自分にはあって、そういう楽観主義はわたしに残された数少ない美点かもしれないが、同時にそれは、何も積み重…
この日は朝起きてオリンピック東京に決定、のニュースを見ていろいろ思ったんだけれど、それについては長くなりそうだから次の日の日記に譲る。 大雨のなか、「初秋のサプライズーーユリイカ(青土社)×川上未映子×マームとジプシー」を観に行く。先に観たらし…
カプカプに着くと某嬢がお茶を飲んでいた。初めてここに来たという。まるで待ち合わせていたかのようなシチュエーションになったので、喫茶のNさんに「友だちの●●さんです、偶然会ったんだけど」と紹介すると、Nさんは「”友だち”じゃないでしょ。あんたもそ…
武蔵小山のSTUDIO4で「キャロマグ」3号の打ち合わせ。その後、武蔵小山温泉に入ってから、牛太郎で内川君と待ち合わせをしてしばらくビールを飲んだ。隣の席の、アンチ・アサヒビールだというおっちゃんが面白かった。ドリフにいそうな雰囲気の人。「逆さク…
正しく絶望する、という表現でいいのかわからないけども、きちんと鬱にひたりたいと思った。友だちの数はたぶん少なくないほうだろうけど、埋められない寂しさをきちんと噛みしめることをしないと、虚しい気持ちがいたずらに増幅する。今日は誰にも会うまい…
いつもの喫茶店。初めてお店の人から話しかけられる。もちろんイヤではないけれど、軽い混乱を引き起こしたのはなぜだろう。なんとなくこのお店では話さないものだと思い込んでいたのかも。 海沿いのバーでしばらく良い時間を過ごした。タツノオトシゴのミイ…
しばらくゆっくり話してなかったので、薫子氏に電話してみたら時間あるよというので関内駅近くのもつ焼き屋で飲んだ。海側のほうのみずほ銀行の隣にある立ち飲み屋で、初めて行ってみたけどなかなか美味しかった。薫子による「Qさん」とその主宰への愛情の言…
上大岡まで自転車で。そういえば、まったり家がこのあたりに移転したはず、と思ってネットで場所を調べて行ってみる。ものすごく落ち着く空間だった。ごはんとコーヒーをいただく。途中、女の子たちがやってきて、犬が可愛い可愛いと連呼していた。失礼なが…
遠方のとある人とメールのやりとり。『演劇最強論』はどうしても特殊日本的なドメスティックな観点によって書かれているので(今回に関してはそれが悪いとは思っていない、ひとつの仕事としてとても重要だと思うから)、彼女のような人がどう読んでくれるか…
夕刻、謝罪を受け入れる予定だったのだが、先方が人身事故で遅れて、結局30分くらいしか時間がないという。最寄り駅の立ち飲み屋の、街路に面した席でひとりビールを飲んで待っていた。やっぱり時間が短すぎた。多少は、その人の声を聴くことができてよかっ…
東葛スポーツ『ゴッド☆スピード#ユー!』を観に行ったのだが、事前にブリコメンドに適当に(?)書いていた内容(http://d.hatena.ne.jp/bricolaq/#toukatu)とあまりにシンクロしていたので驚いてしまった。だからといって「予想通り」とかいうわけではま…
KAATで渋さ知らズの不破大輔さんに取材(この公演のため http://www.kaat.jp/detail?id=7735)。20分ほど遅れて現われた不破さんにお会いするのは2回目で、最初はあうるすぽっとの企画で、日比谷公園でお話を聴かせていただいたのだった。この日はずいぶんリ…